
「広報・PRは人気職種なのに求人が少ない」「未経験からは難しい」という話を聞いたことがある方も多いでしょう。しかし実際のデータを見ると、マーケティング・広報職全体の53.5%が「経験不問」であり、未経験からのチャンスは十分にあります。
特に20代は、ポテンシャル採用の対象として採用担当者に注目されやすい年代です。この記事では、転職支援実績を持つ国家資格キャリアコンサルタントが、広報PR・マーケティング転職の現状データ、職種別の比較、そして成功する5ステップを解説します。
まず、広報PR・マーケティング職の採用市場が今どうなっているのかを、最新の求人データから確認します。数字を見ていくと、未経験者にとってのチャンスが想像以上に大きいことがわかります。
あるレポートによると、マーケティング・広報職全体では「経験不問」の求人が53.5%と過半数を占めています。業界によって採用スタンスは大きく異なりますが、20代のポテンシャル採用が積極的に行われていることがわかります。
業界 | 未経験採用割合 | 特徴 |
|---|---|---|
不動産・建築・土木 | 72.2% | 最も未経験に寛容。広報ポジション数も多い |
サービス・流通・小売 | 約60% | 広報・販促・SNS運用など幅広い |
全体平均 | 53.5% | 過半数が未経験でも応募可能 |
IT・Webサービス | 47.6% | 経験者が過半数。デジタルスキルが必要 |
未経験者と経験者の年収差は約125万円です。未経験で入社してスキルを積み、経験者水準に到達するロードマップを描くことが重要です。
全体の想定年収中央値は525万円
経験者は600万円
未経験者は475万円
20代で広報・PR・マーケティング系の転職を目指す際、どのルートを選ぶかによって求められるスキルやキャリアパスが大きく異なります。
職種・勤め先 | 難易度 | 仕事内容 | メリット | デメリット |
|---|---|---|---|---|
事業会社 広報 | ★★★★ | プレスリリース・メディア対応・SNS管理 | 企業ブランドに深く関われる | 求人数が少なく競争率高 |
PR会社 | ★★★ | 複数クライアントのPR施策立案・実行 | 未経験歓迎が多い・スキルが早く積める | クライアントワークで忙しい |
マーケティング職 | ★★★ | Web広告・SNS・コンテンツ・分析 | デジタルスキルの需要高・求人数多い | 数値管理スキルが必須 |
広告代理店 | ★★★★ | 広告提案・媒体バイイング・クリエイティブ | 幅広い業界に接触できる | 激務・残業多め |
20代未経験でおすすめのルートは「PR会社」または「マーケティング職」です。求人数が多く未経験歓迎の割合が高いため、転職のチャンスが最も広い選択肢です。事業会社広報は競争率が高いため、PR会社でスキルを積んでから転向するルートが現実的です。
ここからは、20代未経験者が転職を成功させるための具体的な手順を5つのステップで解説します。順番に取り組むことで、軸の定まった転職活動ができます。
「広報もマーケティングも興味がある」という状態では、転職活動の軸がブレて志望動機が薄くなります。まずは「事業会社広報」「PR会社」「Webマーケティング」のどれを狙うかを1つに絞りましょう。選び方に迷ったら、「仕事で接したい人・企業の種類(BtoC/BtoB)」で判断するのが効果的です。
営業経験は「顧客コミュニケーション力」、企画経験は「コンテンツ立案力」として広報・マーケ職で活かせます。自分の経験を「広報・マーケ職でどう活かせるか」という視点で言語化する自己分析が、未経験転職成功の核心です。
採用担当者が未経験者を評価するとき最も重視するのは「本気度の証拠」です。SNSアカウントの運用実績、個人ブログのPV、ボランティアでのSNS運用など、小さくても実績を作っておきましょう。無料ツールでできるSNS分析や、Googleアナリティクス活用経験も大きなアピール材料になります。
広報PR・マーケティング職の転職には、非公開求人を多く持つエージェントの活用が不可欠です。とくにPR・マーケティング職に特化した専門エージェントと、求人数の多い総合型エージェントを組み合わせて使うのが理想的です。
広報・マーケ職の採用では「企業文化・ブランドへの理解」が強く問われます。志望動機は「広報の仕事がしたい」ではなく、「この企業のこのブランドをもっと広めたいから、広報職を通じて貢献したい」というレベルまで掘り下げることが必要です。
20代未経験からマーケティング・広報PR職への転職は、データが示す通り十分に可能です。
マーケティング・広報職の未経験歓迎求人は53.5%と過半数
20代未経験はまずPR会社またはWebマーケティング職をターゲットに
事業会社広報は競争率が高いため、PR会社でスキルを積んでから転向するルートも有効
ポートフォリオ・実績作りと志望動機の深掘りが合否を分ける
まずは広報PR・マーケティングに強い転職エージェントへの登録と、職種・ターゲット企業の絞り込みから始めましょう。
Q. 広報PR職への転職に有利な資格はありますか?
必須資格はありませんが、PRプランナー資格(日本パブリックリレーションズ協会認定)や、GoogleアナリティクスのGA4認定資格、SNS広告の認定資格(Meta・Google)などを取得しておくと、学習意欲と専門性のアピールになります。
Q. 未経験でも広報PR職の書類選考を通過できますか?
志望動機の深さと「行動の証拠(SNS運用実績・ブログ等)」があれば通過できるケースは多いです。「なぜこの企業か」「自分のどんな経験が活かせるか」を具体的に書くことが重要です。経験者と差別化するのが難しい部分は、熱量と実績のエビデンスで補いましょう。
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