この記事を書いた人 - 池田 康希
この記事を書いた人
池田 康希 / Koki Ikeda
国家資格キャリアコンサルタント/転職支援事業責任者
全国約 3万社 の中から
「信頼できるエージェント14社」へ選出
日本最大手通信キャリアでの就業を経てAITAIDに参画。
転職支援サービス『MyStyle転職』の立ち上げを行い、事業推進に加えて自身もキャリアコンサルタントとして累計 1,000名以上 のキャリア支援に従事。
主に「未経験者」や「短期離職経験者」の支援を得意としている。
保有資格
- 国家資格キャリアコンサルタント
- メンタルヘルスマネジメントⅡ種
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この記事でわかること
- ✓20代未経験者の転職に役立つおすすめ資格5選
- ✓各資格の難易度・学習期間・費用・活かしやすい業界(比較表つき)
- ✓転職における資格の優先順位の考え方
- ✓資格取得と転職活動を並行する際の考え方
こんな人に読んでほしい
- ✓転職に役立つ資格を探している20代未経験者の方
- ✓どの資格をまず取ればいいか優先順位がわからない方
- ✓資格と転職活動を並行するべきか迷っている方
「転職には資格がないと可能性が低いのでは」「どんな資格を取れば転職に有利になるのかわからない」という不安を持つ方は少なくありません。結論からお伝えすると、転職において資格は「手段」であり「目的」ではありません。資格さえあれば必ず内定が出るわけではなく、資格をどのように活かすかが大切です。
一方で、適切な資格を取得することは、志望業界への本気度やスキルの基礎を履歴書で示すことができ、履歴書や志望動機を補強する役割を果たします。特に未経験転職の場合、実務経験が浅い分、資格が「小さな信頼」の一つになります。
この記事では、転職支援実績を持つ国家資格キャリアコンサルタントが、取りやすくて転職に活かしやすいおすすめ資格を5つに絞り、選び方の考え方も一緒に解説します。
転職で資格を活かすための基本的な考え方
転職に役立つ資格を選ぶ際、大切な視点が2つあります。
1つ目は「志望業界・志望職種との関連性」です。資格が実際の業務や志望職種と結びつくかどうかが、面接官に「本気度」を伝えるかどうかの分かれ目です。直接活かせる資格であれば、履歴書に書いただけでプラス評価になります。
2つ目は「難易度と学習期間の現実性」です。転職活動と並行しながら取得できる資格かどうかを確認しましょう。数年かかる難関資格より、数ヶ月で取得可能な資格の方が、転職への布石としては実際的です。
転職に役立つ資格おすすめ5選
1 ITパスポート(iパス)
ITパスポートは経済産業省が所管する国家資格で、IT技術の入門資格として幅広い業界で認知されています。スコアは数値で第三者に提示でき、「ITの基礎知識がある」ことを履歴書上で証明できます。IT業界だけでなく、一般企業の事務職や営業職への転職にも活かしやすい資格です。準備期間の目安は1から3ヶ月程度で、専門学校に通わなくても挑戦しやすい資格です。
2 MOS(マイクロソフト オフィス スペシャリスト)
MOSはWord・Excel・PowerPointなどMicrosoft Officeの操作スキルを証明する民間資格です。事務職を志望する方にとって特に有利で、「PC作業ができる」ことを客観的に示せる有効な証明になります。「Excelは一通り使えます」と履歴書に書くよりも、資格番号で証明できる方が説得力が高まります。準備期間の目安は1から2ヶ月程度です。
3 日商簿記(3級・2級)
日商簿記は商工会議所が主導する資格で、経理・会計・財務職を志望する方に代表的な資格です。3級は経理の基礎として幅広く認知されており、学習期間の目安は2から3ヶ月です。2級まで取得することで、経理職への応募時により強いアピールができます。転職活動と並行しながらの場合は、まず3級を取得した後に2級を目指す流れが現実的です。
4 TOEIC(目安600点以上)
TOEICは英語コミュニケーション能力を測るスコア形式のテストで、外資系・貿易・観光・IT業界など英語を使う職種への転職で強みになります。目安スコアは志望業界により異なりますが、600点以上を一つの目安とする企業が少なくありません。合否ではなく語学力の尺度として使いやすい点が特徴です。すでに英語を日常的に学んでいる方にとっては特に実力を示しやすい手段です。
5 宅地建物取引士(宅建)
宅建は不動産業界で働くにあたり必須の国家資格です。事務所への設置義務がある資格として、年齢を問わず評価されます。合格率は15から17パーセント程度と難しめですが、学習期間の目安は3から6ヶ月程度で独学でも合格している方が多くいます。不動産業界への転職を実現したい方には、最も直接的な強みになる資格の一つです。
5つの資格を一目で比べる比較表
資格名 | 難易度 | 学習期間の目安 | 受験費用(目安) | 活かしやすい業界・職種 |
|---|
ITパスポート | 易しい(合格率およそ50〜60%) | 1〜3ヶ月 | 約7,500円 | IT・事務・一般企業 |
MOS | 易しい(比較的取りやすい) | 1〜2ヶ月 | 約10,000円〜 | 事務・営業・一般企業 |
日商簿記3級 | 易しい(合格率およそ40〜50%) | 2〜3ヶ月 | 約2,850円 | 経理・会計・財務 |
日商簿記2級 | 中程度(合格率およそ20〜30%) | 3〜6ヶ月 | 約4,720円 | 経理・財務・金融 |
TOEIC600点以上 | 中程度 | 3〜6ヶ月 | 約7,810円(1回) | 外資系・貿易・IT |
宅地建物取引士 | 中程度(合格率およそ15〜17%) | 3〜6ヶ月 | 約8,200円 | 不動産 |
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資格取得と転職活動、どちらを優先すべきか
転職活動と資格取得を並行する場合、基本的には「転職活動を優先」することをおすすめします。資格取得に長い時間をかけるより、まず志望職種に応募して実際の市場の感覚をつかむ方が、結果的に近道になる場合があります。
ただし、次のような場合は資格取得を先に進めることが効果的です。
転職エージェントへ相談すると、志望職種の内定に資格が必要かどうかを具体的に判断してもらえます。「とりあえず資格を取ってから」と考える前に、エージェントに相談して自分のキャリアプランを整理することをおすすめします。
まとめ
転職と資格の関係について、大切なポイントをまとめます。
資格は「手段」であり「目的」ではない。志望業界との関連性や現実的な学習期間を考慮して選ぶことが大切
初めての転職に特に関連性が高い資格は「ITパスポート」「MOS」「日商簿記3級」の3つ
業界の専門性が高いキャリアを志望する場合は、その業界特有の資格(宅建・TOEICなど)も検討する価値がある
資格取得と転職活動の優先順位は、転職エージェントに相談してキャリアプランから決めるのが安心
資格取得を考えている方に限らず、ぜひまずは転職エージェントに相談し、自分のキャリアプランを整理してから資格の要否を判断しましょう。
よくある質問
Q. 資格を取るのと実務経験、どちらが転職に有利ですか?
一般的には、実務経験の方が評価される可能性が高いです。ただし、未経験転職の場合は実務経験が少なくなりやすいため、資格が「学ぶ意欲」や「活かせるスキル」の証明になり得ます。志望職種に直接関連する資格であれば履歴書上のアピールポイントになります。
Q. 転職活動中に資格の勉強を続けてもいいですか?
はい、可能です。特に1から2ヶ月程度で取得できるITパスポートやMOSなどは、転職活動と無理なく並行しやすい資格です。ただし、転職活動に影響するほど学習に時間をかけすぎると逆効果になります。転職活動を優先しつつ、合間に勉強するスタイルが現実的です。
Q. 未経験からでも取りやすい資格はどれですか?
未経験者が最も取りかかりやすいのは、MOSとITパスポートです。どちらも特定の経歴や学歴は問われません。日商簿記3級も取りやすい資格として多くの方に選ばれています。まずは志望業界を明確にした上で、それに合った資格を選ぶことをおすすめします。
Q. 資格なしでも転職はできますか?
はい、できます。転職に資格が必須条件となる職種(不動産業界の宅建が必要な職種など)以外は、資格なしで内定を得ている方も多くいます。まずは志望業界・職種を明確にし、自分の強みや志望動機を履歴書・自己PRで伝える準備を整えることが優先です。
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未経験転職で資格を取ってから動こうとされる20代の方は、ほぼ全員「資格がないと書類で落とされるんですよね?」とおっしゃいます。でも実際に求人をご一緒に見ていくと、志望職種が資格不要なのに何ヶ月も勉強に費やしてしまっていて、もっと早くエージェントに相談していれば動けたのに、というケースが本当に多いんですよ。資格は転職の入場券ではなくサポート役、というのが現場での実感です。