
「職務経歴書や自己PRを一から書くのがしんどい」と感じる20代転職者は少なくありません。一方で、ChatGPTなどのAIツールを使ってみたいけれど、どこまで任せていいのか、人事担当者に見抜かれないか不安に感じる方も多いようです。
AIは構成や表現を整えるのは得意ですが、そのまま提出すると誰が使っても似たような仕上がりになりやすいため、使い方にはコツが必要です。
この記事では、転職支援実績を持つ国家資格キャリアコンサルタントが、生成AIを使った転職書類の書き方とブラッシュアップの手順を解説します。
ChatGPTは文章の構成を整えるのに非常に便利ですが、そのまま提出することにはリスクもあります。まずはその理由を整理しておきましょう。
AIは一般的な表現や構成を得意とする一方で、具体的なエピソードや数値を補わない限り、誰が使っても似たような仕上がりになりやすい傾向があります。人事担当者は多くの応募書類を見ているため、画一的な表現は印象に残りにくいことがあります。
もうひとつ注意したいのが、AIが入力内容を補完して文章を整える際に、実際の経験と微妙に異なる表現が混ざることがある点です。提出前に必ず、自分の実際の経験と照らし合わせて確認する必要があります。
AIを正しく活用するには、順番が大切です。ここでは下書き作成からブラッシュアップまでの流れを確認しましょう。
AIに入力する前に、担当した業務内容や具体的なエピソードを自分の言葉で簡単に書き出しておきましょう。この材料が具体的であるほど、AIが生成する下書きも自分らしさのあるものになります。
整理した内容を元に、職務要約や自己PRの下書きをAIに作成してもらいます。この段階ではあくまでタタキ台として受け取り、次の確認ステップに進みましょう。
AIが生成した文章に、実際にはなかったエピソードや微妙に表現が強すぎる部分がないかを、一文ずつ丁寧にチェックしましょう。事実と異なる部分は、この段階で必ず修正します。
最後に、自分の言い回しや具体的なエピソードを加えて、文章全体に自分らしさを取り戻しましょう。この一手間が、他の応募者と差別化するポイントになります。
具体的な例で、良い使い方と避けたい使い方の違いを確認しておきましょう。
NG例(AI任せの使い方)
AIが生成した文章をそのままコピーして提出する
具体的なエピソードを伝えずに漠然とした指示だけで依頼する
生成された数値や実績を事実確認せずに使う
OK例(主体的な活用)
自分の経験を整理してからAIに下書きを作らせる
生成された文章を自分の言葉やエピソードで上書きする
内容と事実が一致しているか最後に必ず確認する
AIを上手に使いこなしたあとも、もう一歩踏み込むことで書類の説得力はさらに高まります。
AIで作ったベースを、応募先企業が求める人物像に合わせて少しずつ調整すると、より説得力のある内容に仕上がります。全ての応募先に同じ文章を使い回すのではなく、少しの手間をかけることで伝わり方が変わってきます。
AIでのブラッシュアップが一通り終わったら、最終的には転職エージェントなど第三者の目で添削を依頼すると安心です。自分では気づきにくい表現のクセや誤解を招きかねない部分を指摘してもらえるので、書類の完成度をさらに高められます。
ChatGPTは下書き作成の心強いサポート役ですが、仕上げは自分の手で行うことが大切です。
AI生成文をそのまま使うと何が問題なのかを知っておこう
自分の経験を整理してからAIに入力すると仕上がりの質が上がる
事実確認と自分の言葉での上書きがブラッシュアップの鍵になる
最後は第三者(エージェント)の目での確認が安心につながる
AIを上手に使いこなして、自分らしさの伝わる転職書類を仕上げていきましょう。
Q. AIに入力する際に気をつけることはありますか?
会社名や取引先などの機密情報、個人を特定できる情報は入力しないよう注意しましょう。業務内容は抽象化して伝えると安心です。
Q. AIが作った文章をどこまで修正すればいいですか?
目安としては、読んで自分自身の経験と違和感がない部分がなくなるまでです。具体例や言い回しを自分のものに差し替えることで、自然な仕上がりになります。
Q. 転職エージェントにはAIで作ったと伝えるべきですか?
伝える必要はありませんが、添削を依頼する際は下書きの経緯を伝えると、より適切なアドバイスをもらいやすくなります。
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