この記事を書いた人 - 池田 康希
この記事を書いた人
池田 康希 / Koki Ikeda
国家資格キャリアコンサルタント/転職支援事業責任者
全国約 3万社 の中から
「信頼できるエージェント14社」へ選出
日本最大手通信キャリアでの就業を経てAITAIDに参画。
転職支援サービス『MyStyle転職』の立ち上げを行い、事業推進に加えて自身もキャリアコンサルタントとして累計 1,000名以上 のキャリア支援に従事。
主に「未経験者」や「短期離職経験者」の支援を得意としている。
保有資格
- 国家資格キャリアコンサルタント
- メンタルヘルスマネジメントⅡ種
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「自分はもう第二新卒には当てはまらないのかもしれない」と思いながら、なんとなく転職への一歩を踏み出せずにいる方は少なくありません。入社から何年経てば第二新卒の枠組みから外れるのか、はっきりとした答えがないまま「そろそろ遅い気がする」と不安を感じている方もいらっしゃることでしょう。
厚生労働省の調査によると、大学卒業後3年以内に離職する人はおよそ3割(3人に1人以上)にのぼります。新卒入社後に早期退職を選ぶことは決して珍しくなく、転職市場では「第二新卒」として動き出すタイミングが採用面でひとつの大きな分岐点となります。
この記事では、転職支援実績を持つ国家資格キャリアコンサルタントが、第二新卒の定義・対象年齢・転職市場での優遇理由・25歳を境に変わることを解説します。
この記事でわかること
- ✓第二新卒の定義と年齢目安(いつまで該当するか)
- ✓新卒・既卒・第二新卒の違いを比較表で確認
- ✓転職市場で第二新卒が優遇される理由
- ✓25歳前後で採用市場に何が起きるか
こんな人に読んでほしい
- ✓入社1〜3年目で転職を検討している20代前半の会社員
- ✓自分が第二新卒に該当するか確認したい人
- ✓第二新卒の有利さを活かしたタイミングで転職したい20代
第二新卒の定義と年齢目安を正しく理解しましょう
「第二新卒」という言葉には法的な定義はなく、採用業界が慣習的に使ってきた呼び名です。一般的には「学校を卒業後に一度正社員として就職し、おおむね卒業後3年以内に転職を希望する人」を指します。ただし、この「3年以内」という基準はあくまでも目安であり、企業によっては26〜27歳まで第二新卒として扱うケースも少なくありません。
大学卒業(22歳)からカウントすると、3年以内は25歳前後が節目になりますが、実際には求人票に「第二新卒歓迎・26歳くらいまで」と明記されているものも多く見られます。「在籍年数」や「年齢」よりも、採用する側が「まだポテンシャルで採れる若さかどうか」を判断基準にしているためです。
新卒・既卒・第二新卒の違いを比較表で確認しましょう
3つの区分は採用市場でそれぞれ異なる扱いを受けます。自分がどの立場にあるかを確認しておきましょう。
区分 | 定義の目安 | 就業経験 | 採用で重視されること |
|---|
新卒 | 今年度に学校を卒業した人 | なし(初就職) | ポテンシャルと人柄、新卒一括採用枠 |
第二新卒 | 卒業後おおむね3年以内に転職希望 | あり(短期正社員経験) | ビジネスマナー習得済みのポテンシャル |
既卒 | 卒業後に就業経験がない人 | なし | 空白期間の説明と意欲、難易度はやや高い |
第二新卒の最大の特徴は「短期間とはいえ社会人経験がある」点です。報告・連絡・相談の習慣、会議での振る舞い、ビジネスメールのマナーといった基礎が身についていることを企業は前提として評価するため、就業経験のない既卒とは明確に異なる有利さが生まれます。同時に、経験者採用とは違って「これまでの実績」よりも「これからの伸びしろ」を見てもらえるのが、第二新卒ならではの強みです。
転職市場で第二新卒が優遇される理由と実態データ
「第二新卒歓迎」という記載は、転職サイトの求人で非常に多く見られます。実際、掲載されている求人の多くが「第二新卒歓迎」と明記しています。これほど多くの企業が歓迎しているということは、企業側に明確なニーズがあることを意味しています。
その背景のひとつが、先に触れた「3年3割問題」です。厚生労働省の調査では、大卒就職者の3年以内離職率はおよそ3割で推移しています。企業が毎年採用する新卒社員のうち3人に1人以上が3年以内に離職するという現実のなか、第二新卒採用は「足元の戦力確保」として機能しています。
また、少子化と人手不足が進む現在、新卒一括採用だけでは必要な人材を確保できない企業が増えています。第二新卒は、教育コストを大幅に下げつつ「基礎のある若手人材」を確保できる手段として、年々その需要が高まっています。転職エージェント経由の非公開求人にも「第二新卒専用枠」が設けられていることが多く、転職活動の幅が広がりやすいのも第二新卒期間ならではの特徴です。
25歳前後で採用市場に何が変わるのか
「第二新卒はいつまでか」という問いへの厳密な答えはないものの、25歳前後を境に採用市場での評価軸が少しずつ変わっていくことは押さえておきたいポイントです。
25歳以降になると、企業が求めるものが「ポテンシャル」から「これまでに身につけたスキルや実績」へとシフトする傾向が強まります。業種・職種によって差はありますが、「即戦力」に近い期待値が高まるほど、スキルのない状態での転職は難易度が上がりやすくなります。一方で、24〜25歳のうちはまだ「やる気と伸びしろ」が評価対象に含まれるため、職種未経験でも内定を得やすい環境にあります。
求人票の視点から見ても、年齢が上がるほど「第二新卒歓迎」の記載が減り、「◯年以上の実務経験必須」といった条件が増えてくるのが実態です。書類選考の通過率に直接影響するこの変化を考えると、「まだ間に合う」と先延ばしにせず、少し早めに動き始める意識が大切です。
第二新卒として転職を進めるときのポイント
自分が第二新卒に該当することを確認できたら、次のポイントを意識して転職活動を進めましょう。
在籍年数よりも「なぜ転職するか」を整理しましょう
企業が第二新卒に一番気にするのは「またすぐ辞めないか」という点です。前職でどんな学びがあり、次のキャリアで何を実現したいのかを言語化しておくことが、面接での評価を大きく左右します。「環境が合わなかった」だけでなく、「こういう仕事でこんな成長をしたい」という前向きな動機とセットで語れると、採用担当者の印象が大きく変わります。
転職エージェントを活用しましょう
第二新卒向けの求人は、転職サイトに掲載されない非公開求人に多く含まれています。転職エージェントに登録することで、自分の年齢・経歴をもとに「今まだ第二新卒として動けるか」を確認しながら、非公開求人を含めた選択肢を広げられます。登録・相談は無料で行えるため、まずは気軽に話を聞いてみることをおすすめします。
まとめ
第二新卒は「卒業後おおむね3年以内に転職を希望する、短期正社員経験のある人」を指す概念です。
年齢の目安は大卒で25歳前後(企業によっては26〜27歳まで対象)
既卒とは異なり、ビジネスマナーの習得を前提に評価される点が強み
多くの転職求人が第二新卒歓迎と記載している
25歳以降はポテンシャル採用からスキル採用へとシフトするため早めの行動が有利
自分が第二新卒に該当すると確認できたなら、その有利さを活かせる時間は決して長くはありません。焦りよりも「今できることを一歩ずつ」という姿勢で、まずは転職エージェントへの相談から始めてみてください。
よくある質問
Q. 第二新卒の年齢制限は何歳ですか?
明確な法律上の制限はなく、企業ごとに異なります。一般的な目安は大卒で卒業後3年以内・25歳前後ですが、26〜27歳まで対象とする企業も多くあります。求人票の「第二新卒歓迎」の記載と、転職エージェントへの確認が最も確実な方法です。
Q. 既卒と第二新卒はどう違いますか?
既卒は卒業後に正社員就業経験がない方、第二新卒は一度正社員として就職したうえで短期間に転職を希望する方です。採用市場では第二新卒のほうが「ビジネスマナーが身についている」として評価されやすく、書類選考の通過率が高い傾向があります。
Q. 第二新卒は未経験の職種にも転職できますか?
できます。第二新卒期間は「ポテンシャル採用」の要素が強いため、未経験職種への転職が比較的実現しやすい時期です。ただし職種によっては実務スキルを求める求人も多いため、転職エージェントと相談しながら自分に合った求人を選ぶことが大切です。
「自分ってまだ第二新卒に入るんですかね?」という質問、相談現場ではとてもよく耳にします。実際にお話を聞くと、迷っている方ほど行動を先延ばしにしていて、気づいたら25歳を超えていたというケースが多いんです。定義を正確に知ることよりも「今動けるうちに動く」ことが、後悔のない転職への一番の近道ですよ。