この記事を書いた人 - 池田 康希
この記事を書いた人
池田 康希 / Koki Ikeda
国家資格キャリアコンサルタント/転職支援事業責任者
全国約 3万社 の中から
「信頼できるエージェント14社」へ選出
日本最大手通信キャリアでの就業を経てAITAIDに参画。
転職支援サービス『MyStyle転職』の立ち上げを行い、事業推進に加えて自身もキャリアコンサルタントとして累計 1,000名以上 のキャリア支援に従事。
主に「未経験者」や「短期離職経験者」の支援を得意としている。
保有資格
- 国家資格キャリアコンサルタント
- メンタルヘルスマネジメントⅡ種
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この記事でわかること
- ✓20代のマイホーム購入に関する統計データ
- ✓購入タイミングを判断する5つのステップ
- ✓20代で買うメリットと注意すべきリスク
- ✓収入・キャリアの視点から見る購入判断の軸
こんな人に読んでほしい
- ✓20代でマイホーム購入を検討しているが、タイミングに迷っている方
- ✓転職・キャリアアップと住宅購入をどう両立するか考えている方
- ✓住宅購入とライフプランの関係を整理したい20代・30代の方
「そろそろ家を買いたい」と思いながらも、「20代での購入は早すぎないか」「収入やキャリアが安定してから考えるべきか」と踏み出せない方は多いのではないでしょうか。住宅購入は人生最大の買い物のひとつであり、タイミングを間違えると後悔につながることもあります。
国土交通省の住宅市場動向調査によると、分譲戸建住宅の一次取得者の平均購入年齢は38.8歳、平均世帯年収は721万円とされています。一方で、20代での持ち家取得率も決して低くはなく、住宅ローンを若いうちに組むことで返済期間と定年退職のタイミングを合わせやすいというメリットもあります。
この記事では、転職支援実績を持つ国家資格キャリアコンサルタントが、20代のマイホーム購入に関するデータ・メリット・リスク、そして収入とキャリアを軸にした購入タイミングの判断ステップを解説します。
データで見る20代のマイホーム購入の実態
住宅購入の現状を、統計データをもとに整理します。
購入時の平均年齢・年収
国土交通省の住宅市場動向調査(2024年)によると、住宅種別ごとの一次取得者の平均購入年齢と平均世帯年収は以下のとおりです。
住宅種別 | 平均購入年齢 | 平均世帯年収 |
|---|
注文住宅(新築) | 42.1歳 | 808万円 |
分譲戸建住宅 | 38.8歳 | 721万円 |
分譲マンション | 39.5歳 | 840万円 |
中古戸建住宅 | 43.2歳 | 650万円 |
中古マンション | 44.5歳 | 668万円 |
平均値を見ると30代後半から40代が中心ですが、20代での購入は決して少数派ではありません。
20代の持ち家率と購入の傾向
総務省の住宅・土地統計調査でも、20代で持ち家を取得する世帯は一定数存在し、「20代での購入は特別なこと」ではなくなってきています。特に、子どもの誕生や結婚などのライフイベントをきっかけに、20代後半で購入を決断するケースが増えています。
20代が家を買うタイミングを判断する5つのステップ
住宅購入のタイミングは「年齢」だけで決まるものではありません。以下の5つのポイントを順番に確認することで、自分に合ったタイミングを見極めることができます。
ステップ1 収入の安定度を確認する
住宅ローンの審査では、過去2〜3年の収入実績が重視されます。正社員として2〜3年以上の勤続実績があり、収入が安定していることが基本条件です。年収の目安として、借入額は年収の5〜7倍程度とされています。年収400万円なら借入上限は2,000〜2,800万円程度となります。
ステップ2 近3〜5年のキャリアプランを描く
20代はキャリアが流動的な時期です。転職・独立・留学など、収入が一時的に変動するイベントを近い将来に予定している場合、住宅ローンの返済計画に影響が出る可能性があります。購入前に「今後3〜5年でキャリアに大きな変化があるか」を整理することが重要です。
ステップ3 頭金・自己資金を確認する
住宅購入では、物件価格の10〜20%程度の自己資金があることが望ましいとされています。頭金なし(フルローン)での購入も可能ですが、金利負担が増え、毎月の返済額が高くなります。諸費用(登記費用・仲介手数料など)は物件価格の3〜8%程度かかるため、最低でも諸費用分の現金は手元に残しておく必要があります。
ステップ4 ライフプランと住む場所を考える
転勤の可能性がある職場の場合、購入後に単身赴任となるリスクがあります。また、将来的に家族構成が変わることを見越した間取り・立地選びも必要です。売却しやすい立地(駅近・都市部)を選ぶことで、万が一の転居にも対応しやすくなります。
ステップ5 無理のない返済額を設定する
月々の返済額の目安は、手取り月収の25%以内に収めることが推奨されています。たとえば手取り月収25万円の場合、月返済額は6万円程度が上限目安です。固定金利・変動金利の選択も将来の金利上昇リスクを考慮して慎重に選ぶ必要があります。
20代でマイホームを購入するメリットとリスク
20代での購入には独自のメリットとリスクがあります。事前に整理しておきましょう。
メリット
長期返済で月々の負担を抑えられる:28歳で35年ローンを組んだ場合、63歳で完済でき、老後の住居費負担を軽減できます。若いうちに資産形成をスタートできる:ローン返済が家賃代わりになり、将来的に資産(不動産)が手元に残ります。住宅ローン控除を長期間活用できる:最大13年間の住宅ローン控除を若いうちに取得することで、節税メリットを長く享受できます。
リスクと注意点
収入変動リスク:転職・独立・育休などで収入が一時的に下がった場合、返済が苦しくなることがあります。転勤・転居リスク:購入後に勤務地が変わった場合、売却・賃貸に出す必要が生じる場合があります。ライフスタイルの変化:結婚・離婚・子どもの誕生など、20代後半から30代にかけてライフスタイルが大きく変わることがあります。
キャリア・収入から見る購入判断の考え方
転職を検討している場合
転職を近い将来に予定している場合は、転職後に新しい職場で1〜2年程度の勤続実績をつけてから住宅ローンを申し込む方が審査に有利です。転職直後はローン審査が厳しくなる傾向があります。
収入が伸びる見込みがある場合
今の収入が低くても、昇給やスキルアップによって3〜5年後に収入が大幅に上がる見込みがある場合は、余裕を持った返済計画を立てたうえで購入を前倒しするのも選択肢です。
キャリアの方向性が定まっていない場合
「今後どんな働き方をしたいか」がまだ固まっていない段階での購入は慎重に。まずはキャリアの方向性を明確にし、それに合った勤務地・生活スタイルを確認してから住宅購入の判断をすることをお勧めします。
まとめ
分譲戸建住宅の平均購入年齢は38.8歳だが、20代で持ち家を取得する人も一定数おり特別なことではない
購入タイミングは年齢ではなく「収入の安定・キャリアプラン・頭金・ライフプラン・返済計画」の5ステップで判断する
20代での購入は「長期返済で月々の負担を抑えられる」「若いうちに資産形成できる」メリットがある
転職・転勤・収入変動リスクを事前に整理し、余裕のある返済計画を設定することが重要
キャリアの方向性が定まっていない場合は、まずキャリア相談で将来設計を整理することをお勧めする
よくある質問
Q. 20代での住宅購入に必要な年収はどのくらいですか?
目安として、借入額の5〜7倍の年収が必要とされています。3,000万円の物件を購入する場合、年収430〜600万円程度が目安です。ただし、頭金の金額・金利・返済期間によって異なるため、ファイナンシャルプランナーへの相談も有効です。
Q. 転職後すぐに住宅ローンは組めますか?
転職直後はローン審査が厳しくなる傾向があります。多くの金融機関では、現在の職場での勤続1〜2年以上を審査条件としています。転職を予定している方は、転職後に勤続実績を積んでから申し込む方が審査に通りやすくなります。
Q. フリーランス・自営業でも住宅ローンは組めますか?
フリーランス・自営業の場合、過去2〜3年分の確定申告書が審査書類として必要になります。収入が安定していることを証明できれば審査は可能ですが、会社員に比べて審査が厳しい傾向があります。フラット35など、審査基準が異なるローン商品を検討することも選択肢のひとつです。
20代でのマイホーム購入は「早すぎる」わけではありません。ただし、収入の安定度とキャリアの方向性を慎重に見極めることが重要です。転職予定がある方は購入前に計画を整理し、住宅ローンの返済計画と収入見込みを照らし合わせてみてください。将来設計で迷ったときは、キャリア相談と合わせて考えることをお勧めします。