この記事を書いた人 - 池田 康希
この記事を書いた人
池田 康希 / Koki Ikeda
国家資格キャリアコンサルタント/転職支援事業責任者
全国約 3万社 の中から
「信頼できるエージェント14社」へ選出
日本最大手通信キャリアでの就業を経てAITAIDに参画。
転職支援サービス『MyStyle転職』の立ち上げを行い、事業推進に加えて自身もキャリアコンサルタントとして累計 1,000名以上 のキャリア支援に従事。
主に「未経験者」や「短期離職経験者」の支援を得意としている。
保有資格
- 国家資格キャリアコンサルタント
- メンタルヘルスマネジメントⅡ種
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この記事でわかること
- ✓ストレングスファインダーの強みを仕事に活かす5ステップ
- ✓仕事で活かしやすい資質タイプ別5選
- ✓強みをキャリア相談・転職に活かす方法
- ✓診断結果に関するよくある疑問への回答
こんな人に読んでほしい
- ✓ストレングスファインダーを受けたが活かし方がわからない方
- ✓自分の強みを仕事や転職に活かしたい方
- ✓キャリアの方向性を強みから考えたい方
ストレングスファインダーの診断結果を受け取ったものの、これを具体的に仕事へどう活かせばいいのか分からず、止まってしまう方は少なくありません。資質の名前は分かっても、日々の業務とのつなぎ方までは教えてくれないからです。
診断ツールは、自分の強みを言語化する手助けをしてくれます。ですが、その強みを仕事やキャリアにどう結びつけるかは、自分で考えて言葉にしていく必要があります。逆に言えば、つなぎ方さえ分かれば、診断結果は転職や日々の働き方を支える心強い材料になります。
この記事では、転職支援実績を持つ国家資格キャリアコンサルタントが、診断結果を仕事に活かすための5ステップと、資質タイプ別の具体的な活かし方を解説します。
ストレングスファインダーとは何か
ストレングスファインダーは、米ギャラップ社が開発した強み診断のツールで、34の資質の中から自分の上位資質を特定できます。34の資質は、実行力・影響力・人間関係構築力・戦略的思考力という4つの領域に分類されています。
ここで言う強みとは、継続的に高いパフォーマンスを生み出せる能力のことです。生まれ持った資質を、経験を通して磨いたものと言い換えてもよいでしょう。診断を受けると、自分の自然な思考や感情、行動のパターンが言葉になり、どんな場面で強みが出やすいかを把握できます。
大切なのは、結果を受け取って終わりにしないことです。資質を仕事の具体的な行動と結びつけることで、初めてキャリアに活きてきます。
強みを仕事に活かすための5ステップ
診断結果を活かすには、抽象的な資質名を、自分の経験や仕事の条件に翻訳していく作業が欠かせません。次の5ステップで、強みを働き方の選択へとつなげていきましょう。
ステップ1 上位5資質をエピソードで言語化する
上位5資質のそれぞれについて、その資質が仕事で発揮された場面を、過去の経験から3つ以上書き出してみましょう。抽象的な言葉が、具体的なエピソードに変わります。強みが出たときの状況に共通するパターンを整理することが、すべての出発点になります。
ステップ2 強みが活かせる仕事の条件を整理する
資質タイプごとに、力を発揮しやすい業務環境の特徴があります。実行力系の資質が高い人はプロジェクト管理や目標達成型の業務で力を発揮しやすく、人間関係構築力系が高い人は対人支援やチームづくりの役割に強みが出やすくなります。自分の資質が活きる条件を、言葉にしておきましょう。
ステップ3 現職の業務と強みのズレを確認する
いまの仕事で強みが使えている場面と、使えていない場面を書き出し、そのズレの大きさを確認します。ズレが小さければ、強みを活かせる業務を増やす工夫が有効です。ズレが大きい場合は、担当業務の変更や異動、転職を検討するきっかけになります。
ステップ4 強みをキャリアの言葉に変換する
達成欲が高いという表現を、目標を立てて期限内にやり切る推進力があるという形に変換すると、転職の面接でも自己PRとして伝わりやすくなります。資質名のままではなく、相手に伝わるビジネス上の価値として言い換える練習を重ねましょう。
ステップ5 強みを活かせる環境を意図的に選ぶ
就職や転職、異動の場面で、自分の上位資質が活かせるかどうかを職場選びの基準に加えると、入社後のミスマッチを減らせます。面接ではチームの働き方や業務スタイルを確認し、自分の資質との相性を確かめる姿勢を持ちましょう。
仕事で活かしやすい資質タイプ別5選
ここでは、4つの領域ごとに、仕事で活きやすい場面を整理します。自分の上位資質がどの領域に多いかを思い浮かべながら読むと、向いている環境のイメージがつかみやすくなります。
実行力系(規律性・達成欲・集中力など)
計画を立てて着実に進める業務に向いており、プロジェクト管理やオペレーション改善、目標達成型の営業などで活躍しやすい領域です。品質や納期、数値目標を重視する環境で、特にパフォーマンスが出やすいのが特徴です。
影響力系(コミュニケーション・社交性・活発性など)
人に働きかけることでエネルギーが生まれるタイプで、プレゼンや営業、広報、イベント企画などで強みが出やすくなります。人前で発表したり、周囲を巻き込んで動かしたりする機会が多い職場が向いています。
人間関係構築力系(共感性・個別化・親密性など)
人の気持ちを読み、関係を深める力を持つため、カウンセリングや採用、チームリーダー、接客などで強みが発揮されます。一人ひとりに合わせた対応が求められる役割に、特に適しています。
戦略的思考力系(分析思考・学習欲・着想など)
情報を集めて深く考えることに強く、データ分析や企画立案、調査、研究、コンサルティングなどに向いています。好奇心を持てるテーマに携わる仕事で、特に力を発揮しやすくなります。
複数ドメインの組み合わせで生まれる強み
上位5資質に複数の領域が混在する場合、その組み合わせならではの強みが生まれることがあります。たとえば達成欲(実行力)とコミュニケーション(影響力)の組み合わせは、目標を持ちながら人を動かす、リーダー型の強みになりやすいでしょう。
強みをキャリア相談・転職に活かす方法
整理した強みは、一人で抱え込まず、キャリア相談や転職活動の材料として使うと効果が高まります。診断結果という共通の言葉があると、対話がぐっと具体的になるからです。
ストレングスファインダーの結果をキャリアコンサルタントに見せると、どんな環境が向いているかを整理するプロセスが早まります。転職活動では、強みを活かせる業務が多い求人と少ない求人を比較する観点としても使えます。エージェントに資質の傾向を伝えておくと、業務スタイルに合った求人を提案してもらいやすくなります。
まとめ
ストレングスファインダーの診断結果は、受け取っただけでは仕事に活かせません。上位資質をエピソードとセットで言語化し、それが活きる業務環境や職場を、意識して選んでいくことが大切です。
強みは資質名のままでなく、具体的なエピソードと行動に翻訳する
資質タイプごとに活きやすい仕事の条件があり、職場選びの基準になる
強みをビジネス上の価値に言い換えると、自己PRとして伝わりやすい
一人で詰まったら、キャリア相談やエージェントを活用する
強みを仕事につなぐ作業は、一人だと迷いやすいものです。行き詰まったと感じたら、相談の場を活用しながら整理を進めていきましょう。
よくある質問
Q. ストレングスファインダーの結果は転職で使えますか?
使えます。強みを言語化することで自己PRが具体的になり、面接でも再現性のある強みとして伝えやすくなります。ただし、資質名をそのまま使うよりも、強みを仕事上の具体的な行動に変換して伝えるほうが効果的です。
Q. 上位資質と仕事が合っていない場合はどうすれば良いですか?
まずは、現職で強みが活かせる業務の割合を増やせないか、上司に相談することが最初の選択肢です。担当変更や社内異動でも改善が見込めない場合は、強みが活かせる環境への転職を検討することも、有効な判断になります。
Q. ストレングスファインダーは何度も受けた方が良いですか?
強みの傾向は、年齢や経験によって少し変化することがあります。とはいえ、繰り返し受けるよりも、一度受けた結果を日常で意識して活用するほうが、成果に結びつきやすいと言われています。
Q. ストレングスファインダーだけで適職は決まりますか?
決まりません。ストレングスファインダーは強みの傾向を把握するためのツールであり、それだけで職業を決めるものではありません。強みの傾向に加えて、価値観や興味、働き方の希望などを組み合わせて判断すると、より納得のいくキャリア選択につながります。
診断結果は出たけど、これを仕事でどう使えばいいのか分からないんです、と相談の場でよく言われます。お話を伺うと、強みそのものより、それが出た具体的な場面を思い出せていないだけのことが多いんですよね。過去のエピソードと結びつけるだけで、キャリアの話は一気に進みやすくなりますよ。一人で詰まったら、一緒に整理していきましょう。