この記事を書いた人 - 池田 康希
この記事を書いた人
池田 康希 / Koki Ikeda
国家資格キャリアコンサルタント/転職支援事業責任者
全国約 3万社 の中から
「信頼できるエージェント14社」へ選出
日本最大手通信キャリアでの就業を経てAITAIDに参画。
転職支援サービス『MyStyle転職』の立ち上げを行い、事業推進に加えて自身もキャリアコンサルタントとして累計 1,000名以上 のキャリア支援に従事。
主に「未経験者」や「短期離職経験者」の支援を得意としている。
保有資格
- 国家資格キャリアコンサルタント
- メンタルヘルスマネジメントⅡ種
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転職を重ねるたびに「また転職回数を聞かれたらどう答えればいい」と不安になる気持ちは、とても自然なことです。ただ、多くの方が「回数が多いだけで不採用になるのでは」と必要以上に怖がってしまい、本来アピールできるはずの経験を自ら隠してしまうケースも少なくありません。
厚生労働省「令和2年転職者実態調査」によると、転職経験者の中でも転職回数が複数回にわたる方が多数を占めており、20代で2〜3回の転職は現在の労働市場においてごく標準的な範囲に収まっています。大切なのは「何回転職したか」ではなく、「なぜ転職したのか、何を得たのか」という文脈であることが、採用の現場でも広く認識されるようになってきました。
この記事では、転職支援実績を持つ国家資格キャリアコンサルタントが、転職回数が多い20代が採用選考を前向きに進めるための考え方と面接での効果的な伝え方を解説します。
この記事でわかること
- ✓転職回数の「多い・少ない」の目安と採用実態
- ✓採用担当者が転職回数で実際に見ているポイント
- ✓面接で転職回数を上手に伝えるNG・OK例
- ✓複数回の転職経験を強みに変えるための視点
こんな人に読んでほしい
- ✓20〜30代前半で転職回数が3回以上あり採用に不安を感じている方
- ✓面接で転職理由を聞かれるたびに緊張してしまう方
- ✓転職歴を職務経歴書にどう書けばよいか迷っている方
転職回数が「多い」と感じる前に知っておきたいこと
転職回数に悩む方の多くは、自分だけが特別に多く転職していると感じがちですが、実際のデータを見るとその印象はかなり変わってきます。
日本人の転職回数の実態
厚生労働省「令和2年転職者実態調査」によると、転職経験者の中で転職回数が複数回にわたる方が多数を占めており、生涯を通じて一度も転職しないという働き方は少数派になってきています。総務省「労働力調査(詳細集計)2025年平均」でも、全国で年間に数百万人単位の転職入職が発生しており、転職はもはや特別な行動ではなくキャリアの選択肢のひとつとして定着しています。特に20代という時期は「適性を探しながら成長する段階」として前向きに捉える採用担当者も増えており、複数回の転職が即座に不利につながるわけではありません。
20代で転職回数が「多い」と見られやすい目安
採用現場の一般的な傾向として、20代で転職経験が3〜4回を超えてくると、採用担当者が「なぜこのペースで職場を変えてきたのか」を確認したくなるケースが増えてきます。ただし、これはあくまで「確認が必要だと感じる回数」であり、「それだけで不採用にする回数」ではありません。転職のたびに明確な理由と成長があれば、4回・5回の転職歴が選考を決定的に妨げることはほとんどなく、説明次第で十分に評価につなげられます。転職回数を「失点」と構えるより、「伝え方の工夫が必要なポイント」として前向きに準備する姿勢が大切です。
採用担当者は転職回数のどこを見ているのか
採用担当者が転職回数に注目するとき、「回数の多さ」そのものより、その背景にある文脈を確認していることがほとんどです。
「在籍期間の短さ」のほうが気になるケース
転職回数が多い場合でも、各社に2〜3年ずつ在籍してきた方と、半年〜1年未満で複数社を渡り歩いてきた方とでは、採用担当者の見方が大きく異なります。在籍期間が短いほど「組織に馴染めなかったのでは」「入社しても早期退職してしまうのでは」という懸念が生まれやすくなるためです。とはいえ、在籍期間が短い時期があったとしても、そこで達成したこと・習得したスキルを具体的に示せれば、懸念をかなり払拭できます。まずは自分の在籍期間を振り返り、各社でのエピソードや成果を整理しておきましょう。
キャリアストーリーの一貫性が評価の核心
転職ごとに「この経験を積みたかった」「この力を伸ばしたかった」という目的の流れが示せると、採用担当者の目には「自分のキャリアを主体的に設計してきた人材」として映ります。職種や業界が一見バラバラに見えても、「人のキャリアに関わる仕事でサポート力を磨きたかった」「ITと営業の両方を理解したかった」といった軸が一本通っていれば、十分な一貫性として評価してもらえる可能性があります。自分の転職歴全体を俯瞰しながら、「なぜこのキャリアを歩んできたか」という共通する動機の軸を探してみましょう。
「この会社で長く活躍してくれるか」が最大の関心事
採用担当者がもっとも気にしているのは、「この人は入社してくれたら長く活躍してくれるか」という一点です。転職回数はその判断材料のひとつにすぎませんが、「なぜここで転職を終わりにしたいか」「御社のどこに惹かれているか」を具体的に語ることで、「今回は本気でここで働き続けたい」という意思を伝えられます。転職回数の説明と同時に、「なぜこの会社を選んだのか」という志望動機を丁寧に語ることが、総合的な印象を大きく改善する鍵になります。
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面接で転職回数を聞かれたときの伝え方
転職回数を聞かれたとき、どう答えるかで面接の流れが大きく変わることがあります。同じ転職回数でも、伝え方次第でプラスにもマイナスにもなり得るのが、この質問の特徴です。
NG例(面接での転職回数の説明)
OK例(面接での転職回数の説明)
最初の職場では接客を通じてコミュニケーション力と観察力を磨き、次の会社では法人営業に挑戦して提案スキルを伸ばすことができました。転職のたびに「次はこの力を身につけたい」という目標を持って行動してきたため、回数は多いですが一つひとつは意図的なステップです
これまでの転職ではそれぞれ異なるフィールドを経験してきましたが、「人を支援する仕事に関わりたい」という軸は一貫して変わっていません。その結果、業種をまたいだ幅広い対応力が身についたと感じています
在籍期間が短い時期もありましたが、そこでは担当業務で成果を残すことができており、「環境が合わなかった」ではなく「次のステップへ進む準備が整った」という判断で動きました
NG例に共通するのは、「環境のせい・会社のせい」という受動的な表現で、「また同じ理由で辞めるかもしれない」という印象を与えてしまう点です。一方でOK例は、各経験から何を学び、どう成長してきたかを主体的な言葉で語っており、「自分のキャリアを意識して積み上げてきた」という信頼感を生みます。転職回数を後ろめたく感じて隠そうとするより、それを自分のキャリアの誇れる一部として語れるよう、事前にしっかり整理しておきましょう。
転職回数が多いからこそ伝えられる強み
複数の職場を経験してきたことは、「さまざまな組織文化への適応力」「多様な業種でのリアルな現場知識」「新しい環境へ積極的に飛び込んできた行動力」を証明する材料でもあります。変化の速い現代のビジネス環境においては、ひとつの職場しか知らないより複数の職場を経験してきた人材のほうが、柔軟な対応ができると評価される場面が増えています。転職回数を「弱み」として捉えるのではなく、「ここまで経験を積んできた証拠」として再定義することが、自信を持って面接に臨む第一歩になります。
まとめ
転職回数が多いことそのものは、採用の合否を決定的に左右するものではありません。大切なのは、各転職の理由と目的を自分の言葉で主体的に語れるかどうかです。
転職経験者の多くが複数回の転職を経験しており、20代での複数回転職は現代の労働市場で標準的な状況
採用担当者が気にするのは「回数」よりも「在籍期間の短さ」と「キャリアストーリーの一貫性」
NG表現は「環境のせい・受動的」。OK表現は「成長のため・主体的な選択」という文脈で語る
複数職場での経験は「適応力」「行動力」「多様な業種知識」という強みとして前向きに伝えられる
転職回数に不安を感じているとき、ひとりで抱え込まずにキャリアの棚卸しを専門家と一緒に行ってみるのもよいでしょう。あなたが積み上げてきた経験には、きっと語れる強みが眠っています。
よくある質問
Q. 転職回数が多いと書類選考の段階で落ちてしまいますか?
書類選考の段階では、職務経歴書の書き方次第で印象が大きく変わります。各転職の目的と成果を簡潔に記載し、「なぜこのキャリアを歩んできたか」の流れが読み取れるようにしましょう。在籍期間が短い時期がある場合は、そこで達成したことを具体的に書くことで、プラスの印象を残しやすくなります。また、冒頭に「職務要約」として自分のキャリアの軸を1〜2行で示すと、担当者が全体像を把握しやすくなります。
Q. 転職回数が多い場合、職務経歴書はどうまとめればよいですか?
勤務期間・社名・職種・主な業務・実績を各社ごとに簡潔にまとめた上で、冒頭に「これまでの転職で得たスキルと強み」を1〜2行で示す構成が効果的です。採用担当者が読む時間は限られているため、「どんな人材か」が一目でわかる構成を意識しましょう。転職回数が多い分、1社あたりの記述は要点を絞り、読みやすいボリュームに抑えることも大切なポイントです。
Q. 転職回数が多くても歓迎されやすい職種や業界はありますか?
幅広い職種・業種経験を持つ方は、ベンチャー企業やスタートアップ、コンサルティング会社、人材関連企業などで歓迎される傾向があります。また、営業職やサービス業、IT系のサポートポジションなど、適応力や多様なバックグラウンドが評価される職種では、プラスに見てもらえるケースが多くあります。自分の転職歴から得たスキルがどの職種・業界で活きるかを整理することから始めてみましょう。
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MyStyle転職は必ず「国家資格キャリアコンサルタント」を保有するキャリアのプロが対応します。
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転職回数が多くて相談に来られる20代の方は、ほぼ全員「これだけ辞めてるともう採用してもらえないですよね?」とおっしゃいます。でも実際にご本人と振り返ってみると、転職のたびに「次はこの力を伸ばしたい」という明確な意図があって、その意図を言葉にして面接で語れるケースが本当に多いんですよ。回数そのものではなく「主体的に語れるか」、というのが採用現場での実感です。