この記事を書いた人 - 池田 康希
この記事を書いた人
池田 康希 / Koki Ikeda
国家資格キャリアコンサルタント/転職支援事業責任者
全国約 3万社 の中から
「信頼できるエージェント14社」へ選出
日本最大手通信キャリアでの就業を経てAITAIDに参画。
転職支援サービス『MyStyle転職』の立ち上げを行い、事業推進に加えて自身もキャリアコンサルタントとして累計 1,000名以上 のキャリア支援に従事。
主に「未経験者」や「短期離職経験者」の支援を得意としている。
保有資格
- 国家資格キャリアコンサルタント
- メンタルヘルスマネジメントⅡ種
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この記事でわかること
- ✓試用期間中に辞めたいと感じることが珍しくない理由
- ✓継続すべきサインと再転職を検討すべきサインの具体的な判断基準
- ✓試用期間中に避けたいNG行動と取るべきOK行動
- ✓次のアクションを決めるためのステップ
こんな人に読んでほしい
- ✓転職後の試用期間中に辞めたいと感じている20代
- ✓入社後の現場ギャップに混乱している方
- ✓試用期間中に辞めることのリスクが知りたい方
「やっと転職できたのに、入社してみたら想像と全然違う」「試用期間中なのにもう辞めたいと思っている」——そんな気持ちは、実は現場のキャリア相談でも頻繁に耳にします。入社前のイメージと実際の現場のギャップを感じることは多くの人が経験することですが、そこで大切なのは「衝動的に動かない」ことです。
試用期間は「会社を知る時間」でもあります。入社後3ヶ月は情報が少なく判断がしにくい時期ですが、同時に自分が将来の方向性をはかるための大事な状況判断期間でもあります。
この記事では、転職支援実績を持つ国家資格キャリアコンサルタントが、試用期間中に辞めたいと感じている20代が継続か再転職かを客観的に判断し、次のアクションを起こすための具体的な方法を解説します。
試用期間中に「辞めたい」と感じるのは珍しくない
入社直後に辞めたいと感じる方は、実は現場でも多いです。大切なのは、その気持ちが「小さなギャップから来る思い込み」なのか「根本的な問題があるサイン」なのかを分けて考えることです。
入社直後にギャップを感じる主な理由
入社直後に辞めたいと感じる理由は大きく三つに分類できます。一つ目は「業務・現場の文化・人間関係へのギャップ」で、面接では知ることができなかった実情に見舞われる感覚です。二つ目は「自分の能力への不安」で、まわりのレベルが高すぎると感じたり、評価される自信が持てないと感じたりすることです。三つ目は「ブラック企業かもしれないという不安」で、残業・ハラスメント・不透明な指示系統など実際の問題が露呈することによるものです。これらは対処法が全く異なります。
試用期間中に辞めることのリスク
試用期間中に辞めることは法律上も双方合意解除となるため、可能ではあります。ただし、短期間での離職履歴が次の転職活動に影響する場合があること、また未払の賃金リスクが生じることなどのリスクもあります。衝動的に辞める前に、まず状況を客観的に整理する時間を少しでも作ることが大切です。
継続か再転職かを判断する基準
今の気持ちが「小さなギャップから来る思い込み」なのか「本質的な問題のサイン」なのかを分けることが、判断の最初の一歩です。以下のサインを参考にしましょう。
継続を選ぶべきサイン
以下の状況であれば、まずは継続しながら様子を見ることを検討しましょう。入社後3ヶ月以内の場合(まだ全体像が見えていない場合が少なくない)、人間関係や業務自体にはなじんでいる感覚がある、上司や先輩からフィードバックをもらえているなどの場合は、しばらく継続して全体像を知ることで印象が大きく変わる場合があります。
再転職を検討すべきサイン
一方で、以下のような状況が続く場合は、再転職を具体的に検討する次の段階に進むことをおすすめします。試用期間中にハラスメント・違法行為・安全面の課題が確認できた、健康面で明らかなダメージが出ている、または求人票に記載されていた内容と現実の条件が大きく異なる場合です。
試用期間中に避けたいNG行動と取るべきOK行動
辞めたい気持ちが高まると、衝動的な行動に動いてしまいがちですが、扱い次第で後の転職活動に影響することもあります。以下にNG例とOK例を並べて確認しましょう。
NG例(衝動的な行動)
上司や同僚に辞めたい気持ちを漏らす(職場の雰囲気が悪化し再転職の障壁になりやすい)
無断欠勤・隠し転職活動(退職に向けた隠し転職活動は、情報が漏れると不信感につながる)
SNSで会社への不満を投稿する(後の候補企業で確認されることがある)
無計画に当日退職を申し出る(リファレンスチェックが困難になり次の転職で不利な場合がある)
OK例(冷静に状況を整理する)
試用期間・未払賃金・退職後の履歴記載について正確に確認する(冷静な判断のため)
信頼できる人物(家族・友人・キャリアアドバイザー)に現状を話す(客観的な視点を得るため)
心身のコンディションを整えながら次の行動を考える時間を作る(焦りによる誤った判断をしないため)
次のアクションを決めるためのステップ
判断の踏ん切りがつかない方のために、冷静に判断するためのステップを整理します。
ステップ1. 辞めたい理由を具体化する
「何となく辛い」という感覚だけで走るのではなく、辞めたい理由を紙に書き出してみましょう。「業務内容」「人間関係」「労働条件」「健康面」のどれに該当するかを分類することで、解決できる問題かそうでないかを判断しやすくなります。
ステップ2. 最低限の期間は全体像が見えるまで待つ
入社6ヶ月までは、まず全体像が見えてくる段階です。小さなギャップが気になる程度なら、もう少し全体像が見えてから判断する方が賢明です。一方で、健康面や安全面に明らかな問題がある場合は待つ必要はありません。
ステップ3. 信頼できる第三者に状況を話す
家族や友人に話すことも大切ですが、転職専門のキャリアアドバイザーに相談することでより的確な判断ができます。試用期間中の相談であっても、エージェントは具体的な判断をサポートし、必要に応じて次の転職候補を一緒に探せる構成になります。
ステップ4. 関係者への相談または行動を決める
判断が整ったら、行動の選択肢は大きく三つです。継続しながら上司に相談する、並行して次の転職候補を探す、または最小限の引き継ぎ期間を考慮したうえで退職するです。どれを選ぶべきかは簡単ではない判断のため、エージェントに相談しながら進めることをおすすめします。
まとめ
試用期間中に辞めたいと感じている20代の方へ、要点を整理します。
入社直後のギャップや辞めたい気持ちは多くの人が経験することであり、一人で抱え込まなくていい
継続か再転職かを判断する基準は「小さなギャップ」か「本質的な問題」かを見極めること
衝動的なNG行動は後の転職活動に影響するため、冷静に状況を整理することが先決
一人で抱え込まず、キャリアエージェントに相談することで客観的な判断をしやすくなる
試用期間中だからこそ、冷静に、そして焦らずに考えましょう。次のアクションはじっくりと時間をかけた判断から生まれます。
よくある質問
Q. 試用期間中に辞めることは法律上問題ありますか?
試用期間中でも退職は一般的に双方合意解除と扱われ、法律上は可能です。ただし、2週間以上前の事前通知が一般的なマナーとされており、円滑な引き継ぎを意識してスムーズに進めることをおすすめします。
Q. 試用期間中に辞めた場合、次の転職で不利になりますか?
試用期間中の離職はネガティブな印象を与えることがありますが、面接での説明をしっかり準備することで払拭できる場合が多いです。特に「入社後に判明した具体的な不一致」を明確に説明できると、次の採用企業も理解しやすくなります。
Q. 試用期間中に辞めたいが、上司に相談するべきですか?
試用期間中の退職意思を上司に相談する必要は基本的にはありません。まずキャリアエージェントに相談し、判断を整えた後に冷静に進める方が賢明です。
Q. 上司が原因の場合、会社に相談することはできますか?
ハラスメントやパワーハラスメントが明確な場合は、社内相談窓口や人事部への相談も選択肢の一つです。ただし実証が必要になるため、記録を残すことをおすすめします。まずは外部の信頼できる第三者に相談することが最初の一歩としておすすめです。
「試用期間中なのに辞めたいなんておかしいんじゃないか」と悩んで相談に来る方は本当に多いんです。実際にお話を聴くと、「試用期間の辞めたい」はそれだけ多くの方が「小さなギャップ」から感じるものが多くて。冷静に状況を整理するだけで視界がかなり開けた感覚になりますよ。