この記事を書いた人 - 池田 康希
この記事を書いた人
池田 康希 / Koki Ikeda
国家資格キャリアコンサルタント/転職支援事業責任者
全国約 3万社 の中から
「信頼できるエージェント14社」へ選出
日本最大手通信キャリアでの就業を経てAITAIDに参画。
転職支援サービス『MyStyle転職』の立ち上げを行い、事業推進に加えて自身もキャリアコンサルタントとして累計 1,000名以上 のキャリア支援に従事。
主に「未経験者」や「短期離職経験者」の支援を得意としている。
保有資格
- 国家資格キャリアコンサルタント
- メンタルヘルスマネジメントⅡ種
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この記事でわかること
- ✓企業が20代の採用で本当に重視しているポイント(厚労省データ)
- ✓転職活動の全体像と平均的なスケジュール
- ✓未経験・フリーターでも失敗しない5つのステップ
- ✓各ステップで使える具体的な準備方法と注意点
こんな人に読んでほしい
- ✓転職したいけど何から手をつければいいか分からない20代
- ✓正社員経験がなく、フリーターやアルバイトから正社員を目指したい方
- ✓短期離職の経歴があり、次こそ失敗したくないと考えている方
「転職したいけど、何から始めればいいか分からない」。20代で初めて転職を考えたとき、多くの方がこの悩みにぶつかります。特に正社員の経験がなかったり、前職をすぐに辞めてしまった場合は、不安がさらに大きくなるものです。
ただ、転職活動には決まった手順があります。全体の流れを知り、一つずつ準備を進めていけば、未経験でも正社員として採用されるチャンスは十分にあります。この記事では、厚生労働省のデータをもとに企業が20代に何を求めているかを示したうえで、転職活動を5つのステップに分けて解説していきます。
面接官が見ているのは「経験」ではなく「意欲」と「伸びしろ」
転職活動を始める前に、まず知っておきたいのが「企業は20代の採用で何を重視しているか」という点です。ここを理解しておくと、準備の方向性が明確になり、無駄な不安を減らすことができます。
企業が20代の採用で重視する3つの項目
厚生労働省「令和5年若年者雇用実態調査」によると、企業が若年労働者の採用選考で重視するポイントは「職業意識・勤労意欲・チャレンジ精神」が79.3%、「コミュニケーション能力」が74.8%、「マナー・社会常識」が58.6%です。一方、「業務に役立つ専門知識や技能」を重視する企業は36.4%にとどまっています。
つまり、企業が20代に求めているのはスキルや経験よりも、働く意欲と周囲と協力できる姿勢です。「未経験だから無理だ」と思い込む必要はありません。
正社員経験がなくても「採用される20代」の共通点
未経験から正社員に採用される方には共通点があります。それは「なぜ働きたいのか」「どんな仕事をしたいのか」を自分の言葉で説明できることです。華やかな実績は必要ありません。アルバイトや日常生活の中で「工夫したこと」「続けたこと」を一つでも具体的に語れれば、面接官はそこに意欲と成長の可能性を感じます。大切なのは、この後に紹介する5つのステップを通じて、自分の言葉で語れる準備を整えることです。
転職活動の全体像を知る|期間とスケジュールの目安
何から始めるか分からない不安の多くは、転職活動のゴールまでの道のりが見えていないことから生まれます。ここでは全体像を示し、まずは「やるべきことの量」を把握していきます。
20代の転職活動にかかる期間はどのくらいか
厚生労働省「令和2年転職者実態調査の概況」によると、20〜24歳の転職者のうち離職から就職まで2か月未満だった方は62.0%、25〜29歳では64.6%です。一方で、約40%の方はそれ以上の期間がかかっています。目安としては2〜4か月程度を想定しておくとよいでしょう。焦って進める必要はありませんが、ダラダラ長引かせないためにも「いつまでに転職する」というゴールを先に決めてから動き始めるのがおすすめです。
5ステップの全体マップ
転職活動の流れは、「自己分析→求人探し→書類作成→面接→内定・入社」の5つのステップに分けられます。ステップ1の自己分析に1〜2週間、ステップ2〜3の求人探しと書類作成に2〜3週間、ステップ4の面接に3〜4週間、ステップ5の内定から入社準備に2〜4週間が目安です。在職中の場合は仕事と並行するため、もう少し長めに見積もっておくと安心です。それぞれのステップで何をすればよいか、次の章から順番に解説していきます。
ステップ1 自己分析で「転職の軸」をつくる
転職活動の最初のステップは自己分析です。「自己分析」と聞くと難しそうに感じるかもしれませんが、アルバイト経験しかなくても、過去の行動を振り返るだけで転職の軸は見つかります。
「本音の不満」を書き出すことから始める
まずは「なぜ今の状況を変えたいのか」を正直に書き出してください。「給料が低い」「やりがいがない」「将来が不安」など、どんな内容でも構いません。本音を言語化することで、次に選ぶ職場に求める条件が自然と見えてきます。ここを飛ばして求人サイトを眺め始めると、「なんとなく良さそう」で応募してしまい、入社後に同じ不満を抱えるリスクが高まります。
不満の裏側にある「こうなりたい」を言語化する
書き出した不満の裏には、必ず「こうなりたかった」という願望があります。「給料が低い」の裏には「頑張った分だけ評価されたい」、「将来が不安」の裏には「スキルを身につけて安定した働き方をしたい」という思いが隠れているはずです。この「こうなりたい」が、求人を選ぶときの判断基準であり、面接で志望動機を語る際の核になります。
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ステップ2 求人の探し方と情報収集のコツ
自己分析で方向性が見えたら、次は求人情報の収集です。求人の探し方にはいくつかの手段がありますが、20代の未経験者にとってどの方法が合っているかを整理しておきましょう。
転職サイトとエージェントの違いを理解する
転職サイトは自分で求人を検索し、直接応募するサービスです。自分のペースで活動できる反面、書類の作り方や面接の進め方を自力で調べる必要があります。一方、転職エージェントは専任の担当者がつき、求人紹介から書類添削、面接対策まで無料でサポートを受けられます。未経験からの転職や初めての転職活動では、プロのアドバイスを受けられるエージェントを活用する方が効率的に進められるケースが多いです。
未経験歓迎の求人で見るべきチェックポイント
「未経験歓迎」と書かれた求人でも、内容をよく確認することが大切です。具体的には「入社後の研修制度はあるか」「配属先の業務内容は具体的に記載されているか」「正社員登用の実績はあるか」の3点を必ずチェックしてください。求人票の情報だけでは分からない部分は、エージェントの担当者に直接聞くことで、入社後のミスマッチを防ぐことができます。
ステップ3 履歴書・職務経歴書を準備する
書類選考は面接に進むための最初の関門です。正社員経験がない場合やアルバイト経験のみの場合でも、書き方のコツを押さえれば通過できる可能性は十分にあります。
職務経歴書に書くことがないときの対処法
正社員経験がない場合、「職務経歴書に書くことがない」と悩む方は少なくありません。しかし、アルバイトやパートであっても立派な職務経験です。担当した業務内容、勤務期間、そしてその中で工夫したことや任された役割を具体的に記載してください。「レジ業務を担当」だけで終わらせるのではなく、「新人スタッフへの業務説明を任されていた」「混雑時のレジ対応を効率化するために並び順の案内を提案した」のように、行動と工夫を添えると採用担当者の印象は大きく変わります。
アルバイト経験を強みに変える書き方
アルバイト経験を強みに変えるポイントは、「どんな場面で、何を考えて、どう行動したか」を具体的に書くことです。企業が20代に期待しているのは、前述の通り専門スキルではなく、意欲やコミュニケーション能力です。アルバイトの中でお客様対応を工夫した経験やチームで協力した経験は、そのまま正社員としての仕事にも活かせるアピール材料になります。
ステップ4 面接対策は「聞かれること」を知るところから
面接で聞かれる質問にはパターンがあります。事前に準備しておけば、未経験でも落ち着いて答えられるようになります。
20代の面接で必ず聞かれる5つの質問
20代の転職面接では「自己紹介」「退職理由(転職理由)」「志望動機」「自己PR」「逆質問」の5つがほぼ確実に聞かれます。それぞれの質問に対して、事前に回答の骨子を用意しておきましょう。丸暗記する必要はありませんが、「何を伝えるか」の要点を整理しておくだけで、本番での安心感がまったく変わります。
退職理由・志望動機・自己PRを一本のストーリーにする
面接では退職理由、志望動機、自己PRがそれぞれ別々に聞かれますが、この3つを一貫したストーリーでつなげると説得力が大きく上がります。退職理由で「前の環境ではかなわなかったこと」を伝え、志望動機で「それが御社なら実現できると考えた根拠」を語り、自己PRで「実現のために活かせる自分の強み」を示す。この流れが一本の線でつながっていると、面接官は「転職の目的が明確で、うちを選ぶ理由にも納得できる」と感じやすくなります。
ステップ5 内定から入社までにやるべきこと
内定をもらったらゴールではありません。入社前に確認・準備すべきことを整理して、安心して新しい職場でのスタートを切りましょう。
労働条件通知書で確認すべき項目
内定後に企業から届く「労働条件通知書」には、給与、勤務時間、休日、雇用形態、勤務地などが記載されています。求人票や面接で聞いた内容と相違がないか、必ず確認してください。特に「試用期間の有無と期間中の条件」「残業の有無と手当」「正社員登用の条件(契約社員スタートの場合)」は見落としやすいポイントです。不明点があれば、承諾する前に企業やエージェントの担当者に確認しましょう。
在職中の方が退職を伝えるタイミングと伝え方
在職中に転職活動をしていた場合、内定を承諾したら速やかに現在の職場に退職の意思を伝えます。法律上は退職日の2週間前までに申し出れば問題ありませんが、業務の引き継ぎを考慮すると1か月〜1か月半前に直属の上司に伝えるのが一般的です。伝える際は「次が決まっている」ことを明確にし、引き継ぎに協力する姿勢を示すと、円満に退職しやすくなります。
まとめ
20代の転職活動は、「自己分析→求人探し→書類作成→面接→内定・入社」の5つのステップで進みます。企業が20代に求めているのは豊富な経験ではなく、働く意欲とコミュニケーション能力、そして成長の可能性です。厚生労働省のデータでも、「職業意識・勤労意欲・チャレンジ精神」を重視する企業は79.3%にのぼります。
未経験でもフリーターでも短期離職の経歴があっても、正しい手順で準備を進めれば正社員として採用されるチャンスは十分にあります。まずはステップ1の自己分析から、今日できることを一つだけ始めてみてください。
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「書くことがない」と感じている方ほど、実は面談で話を聞いていくとアピールできる経験がたくさん出てきます。MyStyleでは履歴書や職務経歴書の作成をキャリアコンサルタントが一緒に行います。一人で悩まず、まずは自分の経験を誰かに話してみるところから始めてみてください。