この記事を書いた人 - 池田 康希
この記事を書いた人
池田 康希 / Koki Ikeda
国家資格キャリアコンサルタント/転職支援事業責任者
全国約 3万社 の中から
「信頼できるエージェント14社」へ選出
日本最大手通信キャリアでの就業を経てAITAIDに参画。
転職支援サービス『MyStyle転職』の立ち上げを行い、事業推進に加えて自身もキャリアコンサルタントとして累計 1,000名以上 のキャリア支援に従事。
主に「未経験者」や「短期離職経験者」の支援を得意としている。
保有資格
- 国家資格キャリアコンサルタント
- メンタルヘルスマネジメントⅡ種
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この記事でわかること
- ✓失業保険の受給条件と自己都合・会社都合退職の違い
- ✓ハローワークでの申請手順(4ステップ)
- ✓受給日額の目安と受給期間の計算方法
こんな人に読んでほしい
- ✓退職後の失業給付手続きの流れを知りたい退職予定者
- ✓失業保険の受給額や期間の目安を知りたい求職者
- ✓失業手当を申請する際の注意点や失敗を避けたい方
会社を辞めた後、「失業保険の申請はどこでどうやればいい?」「いくらもらえるの?」と不安に感じる方は多いでしょう。失業保険(正式には雇用保険の基本手当)の手続きはハローワークでの申請が基本で、受給できる金額は退職前の賃金の50~80%が目安です。
受給条件を正しく理解しないと、受給が遅れたり受け取れなかったりする可能性があります。特に自己都合退職と会社都合退職では待機期間が大きく異なり、手続きの流れも少し変わります。
この記事では、転職支援実績を持つ国家資格キャリアコンサルタントが、失業保険の受給条件・申請手順・受給額の目安・注意点を、実際のキャリア相談で見られるケースをもとに解説します。
※最新の情報は必ずハローワークに直接お問い合わせください。
失業保険(基本手当)の受給条件
失業保険を受け取るには、いくつかの条件を満たす必要があります。まずは基本となる受給要件と、退職理由による違いを確認しましょう。
基本的な受給条件
雇用保険の基本手当を受け取るためには、以下の3つの条件を満たす必要があります。
被保険者期間の要件 離職日以前2年間に12か月以上の雇用保険被保険者期間があること(特定受給資格者等は1年間に6か月以上)
就労意思・能力の要件 就労の意思と能力があり、積極的に求職活動をしていること
就職できない状態の要件 離職後すぐに就職できる状態にある(病気・妊娠・入院中などは受給できない場合あり)
自己都合退職 vs 会社都合退職 比較表
項目 | 自己都合退職 | 会社都合退職(解雇等) |
|---|
待機期間 | 7日(全員)+原則、2か月の給付制限 | 7日のみ |
被保険者期間要件 | 離職前2年間に12か月以上 | 離職前1年間に6か月以上 |
受給日数 | 被保険者期間・年齢による | 自己都合より有利 |
代表例 | 不満や転職目的の退職 | 倒産・大規模リストラ |
失業保険の受給額の目安と現状の統計
受給できる金額は、退職前の賃金や被保険者期間によって変わります。計算方法と受給日数の目安を見ていきましょう。
受給日額の計算方法
基本手当日額は、退職前6か月の賃金合計 ÷ 180 × 給付率(50~80%)で計算されます。給付率は賃金が低いほど高くなります。
受給日数の目安
被保険者期間 | 自己都合 | 会社都合(30歳未満) |
|---|
1年以上5年未満 | 90日 | 90日 |
5年以上10年未満 | 90日 | 120日 |
10年以上20年未満 | 120日 | 180日 |
20年以上 | 150日 | 210日 |
失業状況の現状(統計データ)
総務省「労働力調査」(2025年平均)によると、完全失業率は2.5%で、完全失業者数は176万人にのぼります。離職後すぐに就職先が決まらない時期もあるため、失業保険は多くの方が利用する重要なセーフティネットです。基本手当日額は退職前賃金の50~80%程度で、求職期間中の生活の維持に役立てられます。
失業保険の申請手順(4ステップ)
ここからは、ハローワークでの失業保険の申請手順を4つのステップで解説します。順番に進めれば、初めての方でも迷わず手続きを進められます。
ステップ1 離職票・必要書類を準備する
退職後10~14日で以前の勤務先から「離職票」が自宅に届きます。必要書類は以下の通りです。
ステップ2 ハローワークで求職申込み・離職票を提出する
住所地を管轄するハローワークへ行き、「求職申込み書」を記入して離職票と一緒に窓口へ提出します。受給資格決定の審査が行われます。この手続きを行う日を「受給資格決定日」といい、待機期間のカウント開始日となります。
ステップ3 雇用保険受給説明会に出席する
受給資格決定日から約1週間後、「雇用保険受給説明会」の日時が指定されます。必ず出席が必要です(欠席すると受給が遅れます)。説明会では雇用保険受給資格者証(ハローワークカード)が交付されます。
ステップ4 認定日にハローワークへ行き求職活動を報告する
4週ごとに「認定日」が設定されます。「失業認定申告書」に求職活動の実績を記入して提出します。失業認定されると、原則として認定日から1週間以内に銀行口座へ振り込まれます。
ステップの流れのまとめ
ステップ | 内容 | タイミングの目安 |
|---|
1 | 離職票・必要書類準備 | 退職後10~14日 |
2 | ハローワークで求職申込み・離職票提出 | 離職票が届いたらすぐ |
3 | 受給説明会出席 | 受給資格決定日から約1週間 |
4 | 認定日に求職活動報告 | 4週ごと |
まとめ
失業保険の受給は、離職票が届いたらすぐハローワークへ行き、受給資格決定を受けることから始まります。受給金額は退職前賃金の50~80%で、自己都合退職の場合は7日の待機期間が済んだ後に給付制限(2か月)がある点に注意しましょう。会社都合退職は待機期間のみで済むので、該当する方は実質的に受給できる期間が長くなります。退職後は失業保険を活用しながら、次のステップに向けた活動を続けていきましょう。
よくある質問
Q. 自己都合退職した場合、失業保険の給付制限期間はどのくらいですか?
A. 原則として、待機期間(7日)の終了後に「給付制限期間」が2か月設けられます。ただし、正当な理由で退職を余儀なくされた場合(特定理由離職者)は給付制限がなくなる場合があります。該当するかどうかはハローワークで確認しましょう。
Q. 離職票以外に申請に必要な書類は何ですか?
A. 通常は離職票(1号)・離職票(2号)・マイナンバー関連書類・証明写真2枚・預金通帳(キャッシュカード)が主な必要書類です。詳しくは居住地を管轄するハローワークの窓口で確認するのが確実です。
Q. 失業保険を受給中に就職が決まった場合はどうするのですか?
A. 就職が決まったらすぐハローワークに報告してください。報告せず受給を続けると不正受給となり、重大なペナルティの対象になります。法令に従った正しい手続きを心がけましょう。
退職後の失業保険の相談で多いのが「申請が遅くなって給付が後ろ倒しになった」というケースです。離職票が届いたらすぐにハローワークへ行くことが大切で、受給開始後も4週ごとの認定日には必ず出席するよう心がけましょう。条件を正しく理解して、安心して次のステップへ進んでくださいね。