最終更新:
2026/8/27 06:58

結婚や住宅購入、老後の生活など、先のことを考えようとしても何から手をつければよいのか分からず、漠然とした不安を抱えている方は少なくないはずです。周囲はしっかり考えているように見えて、自分だけが何も準備できていないような気になることもあるかもしれません。
人生の選択肢が広がった一方で、結婚や住宅購入のタイミングも人それぞれになり、何を基準に計画を立てればよいのか悩む人は珍しくありません。特に20代のうちは、具体的なライフイベントがまだ先であるだけに、何から考え始めればよいのかをつかみにくいと感じる方も多いはずです。
この記事では、転職支援実績を持つ国家資格キャリアコンサルタントが、人生とキャリアを見据えたライフプランの作り方を解説します。
まずは、なぜライフプランを考えることに不安を感じるのか、その背景を整理しておきましょう。
結婚や住宅購入、老後の生活など、人生にはさまざまなライフイベントがあります。しかしその多くは先のことであり、具体的にいつどのくらいのお金が必要になるのかを想像しづらく、不安だけが先に立ってしまうことがあります。
保険や資産運用など、ライフプランに関わる情報は世の中にあふれています。情報が多すぎるあまり、何から手をつければよいのか分からなくなり、結局何もしないまま時間が過ぎてしまうことも少なくありません。
不安の背景が見えたところで、具体的なステップに沿ってライフプランを立てていきましょう。完璧を目指さず、まずは全体像をつかむことから始めることが大切です。
すべての出発点は、今の自分のお金の流れを知ることです。家計簿アプリや表計算ソフトなどを使って、一か月の収入と支出をごく簡単に記録するだけでも、自分のお金の傾向が見えてくるはずです。
結婚や住宅購入、転職、子育てなど、自分の人生で起こりうるイベントを思いつく限り書き出してみましょう。すべてが確定している必要はなく、「こうなったらいいな」という仮のイメージで構いません。
洗い出したイベントのすべてに一度に備えようとすると、何から手をつけてよいか分からなくなってしまいます。自分にとって優先度の高いものから小さな目標を決め、無理のない範囲で少しずつ取り組んでいくことが継続のコツです。
ライフプランに取り組むタイミングによって、後の安心感にも違いが出てきます。どのような違いがあるのか、以下の表で整理します。
見ていく観点 | 先延ばしにする場合 | 早めに取り組む場合 |
|---|---|---|
ライフイベントへの備え | 急な出費への備えが間に合わず、選択肢が狭まりやすい | 選択肢を広く保ったまま判断できる |
日々のお金の使い方 | 何となく使いすぎてしまいやすい | 目的を意識した使い方に自然となる |
変化への対応 | あわてて対応してストレスが大きい | 早めに気づき落ち着いて見直せる |
こうして見ていくと、早めに取り組むこと自体が目的ではなく、将来の選択肢を広く保つための手段であることが伝わるはずです。
自分だけで考えていると不安になりやすいライフプランですが、公的な統計の傾向を知っておくと、全体像を捉えやすくなります。
結婚のタイミングや家族の形は人それぞれですが、厚生労働省の人口動態統計などの公的統計を見ると、結婚や出産のタイミングは世代ごとに変化してきていることがわかります。そのため、世間一般のイメージに合わせる必要はなく、自分の価値観に合ったペースでライフプランを描くことが大切です。最新の数値は年々更新されるため、気になる方は厚生労働省の発表で最新の状況を確認してみるとより安心です。
お金の計画だけでなく、働き方やキャリアの方向性も一緒に考えておくと、ライフプランはより現実的なものになります。
将来の必要資金を描くことは、これからどのように働き、どのように収入を得ていくかを考えることと同じ意味を持ちます。ライフプランを描くことは、結果として今後の働き方やキャリア選択を見直すきっかけにもなります。
漠然とした不安は、具体的な計画に落とし込むことで小さくなっていきます。先の見通しが少しでもつくことで、今の仕事や働き方にも前向きに取り組みやすくなります。
ライフプランは完璧に作る必要はなく、小さな一歩から始めても十分に意味があります。
今の収支と貯蓄の状態を把握する
将来のライフイベントを洗い出して並べてみる
優先順位をつけて小さな目標から取り組む
公的データの傾向も参考にしながら自分の価値観に合った計画を描く
小さな一歩を積み重ねていけば、漠然とした不安は少しずつ見通しのある安心に変わっていくはずです。
Q. ライフプランを作りたいですが、何から始めればいいですか。
まずは今の収支と貯蓄の状態を把握することから始めてみましょう。自分のお金の流れが見えるだけでも、先の計画が立てやすくなります。
Q. 結婚や住宅購入の予定がない場合もライフプランは必要ですか。
すべてが確定していなくても問題ありません。「こうなったらいいな」という仮のイメージで描き始めるだけで十分です。
Q. 将来のお金の話は難しくて苦手意識があります。
完璧な計画を目指さず、小さな目標から始めることを意識してみましょう。小さな一歩を積み重ねることで、苦手意識は次第に薄れていきます。
Q. キャリアとライフプランを一緒に考えたい場合、どうすればよいですか。
自分一人で抱え込まず、キャリアの専門家に相談してみることも一つの方法です。働き方と人生設計を一緒に整理する機会になります。
この記事を書いた人
池田 康希 | Koki Ikeda
国家資格キャリアコンサルタント / 転職支援事業責任者
全国3万社の中から、信頼できるエージェント14社に選出
日本最大手通信キャリアでの就業を経てAITAIDに参画。 転職支援サービス『MyStyle転職』の立ち上げを行い、事業推進に加えて自身もキャリアコンサルタントとして累計 1,000名以上 のキャリア支援に従事。 主に「未経験者」や「短期離職経験者」の支援を得意としている。
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