この記事を書いた人 - 池田 康希
この記事を書いた人
池田 康希 / Koki Ikeda
国家資格キャリアコンサルタント/転職支援事業責任者
全国約 3万社 の中から
「信頼できるエージェント14社」へ選出
日本最大手通信キャリアでの就業を経てAITAIDに参画。
転職支援サービス『MyStyle転職』の立ち上げを行い、事業推進に加えて自身もキャリアコンサルタントとして累計 1,000名以上 のキャリア支援に従事。
主に「未経験者」や「短期離職経験者」の支援を得意としている。
保有資格
- 国家資格キャリアコンサルタント
- メンタルヘルスマネジメントⅡ種
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面接で「短所を教えてください」と聞かれると、どう答えたらいいか迷ってしまう方は多くいます。「正直に言いすぎると落ちるのでは」「取り繕うと嘘っぽく見えるのでは」という不安から、準備が後回しになりがちな質問のひとつです。
ただ、面接官が短所を聞く理由は「欠点を見つけるため」ではありません。自己理解の深さ・課題に向き合う誠実さ・成長意欲を確認するためのものです。答え方さえ身につけてしまえば、短所の質問はむしろ好印象を与えるチャンスに変わります。
この記事では、転職支援実績を持つ国家資格キャリアコンサルタントが、面接で短所を聞かれたときの答え方の3ステップ・NG例とOK例・20代の転職面接に使える短所の例文5選を解説します。
この記事でわかること
- ✓面接官が短所を聞く本当の意図
- ✓好印象を与える短所の答え方3ステップ
- ✓NG例・OK例の具体的な比較
- ✓20代の転職面接に使える短所の例文5選
こんな人に読んでほしい
- ✓「短所を教えてください」の答え方に迷っている転職活動中の20代
- ✓短所を正直に言ったら不合格になるか不安な方
- ✓面接対策を一から整えたい転職活動中の方
面接官が「短所」を聞く本当の意図
面接官は、応募者の「完璧さ」を求めているわけではありません。短所を聞くことで確認しているのは、主に次の3点です。
自己理解の深さ 自分の強みと弱みを客観的に把握できているか。自己理解が深い人は仕事でも課題を見つけて改善できると判断されます。
課題に向き合う誠実さ 弱みを認め、どう対処しているかを話せるか。誠実さと責任感が伝わります。
成長意欲 現状に満足せず、改善しようとしているか。入社後に伸びる人材かどうかを見ています。
「短所を聞かれたくない」と感じる方は多いですが、実はここで他の候補者と差をつけるチャンスがあります。準備した答えを持っているかどうかで、面接官の印象は大きく変わります。
短所の答え方 NG例とOK例で学ぶ
答え方のコツを理解する前に、まずやってはいけないNG例と、好印象を与えるOK例を比べてみましょう。
例1 短所を言うだけで終わる
NG例
短所だけを述べて終わりにすると、面接官は「それでどうしているのか」と感じます。課題に向き合う姿勢が見えず、自己理解が浅い印象を与えます。
OK例
例2 業務に直結する致命的な短所を挙げる
NG例
社会人としての基本や仕事への姿勢に関わる短所は、面接で伝えるべきではありません。採用のリスクと判断され、選考通過が難しくなります。
OK例
例3 抽象的すぎて伝わらない
NG例
心が弱いところがあります
コミュニケーションが苦手です
漠然とした表現は面接官に何も伝わらず、準備不足の印象を与えます。具体性がなければ誠実さも伝わりません。
OK例
好印象を与える短所の答え方3ステップ
面接で短所を上手に伝えるには、次の3ステップの構造を守ることが大切です。
ステップ1 短所を一つに絞り、具体的に表現する
複数の短所を並べると、一貫性がなく自己管理できていない印象を与えます。「優柔不断」「心配性」など漠然とした言葉ではなく、「選択肢が多いと決断に時間がかかってしまう」など、場面が浮かぶ表現に言い換えましょう。
ステップ2 実際のエピソードを一文添える
「前職でAという場面があり、Bという行動をとった」という短い具体例があると、答えに信憑性が生まれます。エピソードは短くて構いません。「いつ」「どういう場面で」の要素があれば十分です。
ステップ3 改善のための行動を伝えて締める
短所を話したあと、必ず「そのため、○○するよう心がけています」「現在は○○に取り組んでいます」と改善策を添えて締めましょう。ここが好印象を決定づけるポイントです。短所を認めながら、前向きに取り組んでいる姿勢が伝わります。
20代の転職面接で使える短所の例文5選
以下は、3ステップの構造に沿って作成した短所の例文です。自分の経験に近いものをベースに、具体的なエピソードに置き換えて使ってください。
例文1 慎重すぎる・完璧主義
「私の短所は、完璧を求めるあまり、行動に移るまでに時間がかかってしまうことです。前職でも、資料作成に必要以上に時間をかけて提出が遅くなった経験があります。現在は『まず8割の完成度で出してフィードバックをもらう』を意識し、スピードと質のバランスを取るよう努めています」
例文2 打ち解けるのに時間がかかる
「初対面の方と信頼関係を築くのに、時間がかかってしまう傾向があります。職場での引き継ぎ場面でも、最初のうちは積極的に質問できず、後回しにしてしまったことがありました。その経験から、最初の1週間で意識的に話しかける機会を作るよう心がけており、徐々に改善できています」
例文3 一人で抱え込んでしまう
「困難な状況に直面すると、周囲に頼る前に自分で解決しようとしすぎてしまう傾向があります。以前、締め切りが迫った業務を一人で抱えてしまい、上司への共有が遅れたことがありました。現在は、自分で対処できない場面では早めに相談することを意識し、チームで動くことに慣れてきました」
例文4 緊張しやすい
「大切な場面ほど緊張しやすく、頭が真っ白になってしまうことがあります。プレゼンの場面で言いたいことが飛んでしまい、後から悔しい思いをした経験があります。対策として、重要な場面の前には必ず声に出して練習することを習慣にしており、本番で落ち着いて話せる回数が増えてきました」
例文5 優柔不断・決断に時間がかかる
「選択肢が多いと、どれを選ぶべきか迷いすぎてしまう傾向があります。複数の案を提案された際に決断が遅くなり、チームを待たせてしまったことがありました。現在は『判断基準を事前に決めておく』習慣をつけることで、迷う時間を短くするよう意識しています」
転職エージェントで面接対策を万全にする
短所の答え方は、自分で考えるだけでなく、第三者に「この言い方で大丈夫か」を確認することが重要です。
転職エージェントのキャリアアドバイザーは、面接対策として模擬面接・回答の添削・業界・企業別のアドバイスを無料で行っています。「短所の伝え方が正しいか不安」「面接でどんな答え方をすれば通過率が上がるか」を一緒に考えてもらえます。特に転職活動が初めて、または久しぶりという方は、専門家のサポートを受けることで、面接への不安を大幅に減らすことができます。
まとめ
面接での短所の答え方は、正直さと準備のバランスが大切です。
面接官は短所から「自己理解・誠実さ・成長意欲」を見ている
NG例は「短所だけ言う」「致命的な内容」「抽象的な表現」の3つ
好印象の答え方は「一つの短所→エピソード→改善策」の3ステップ
「完璧主義」「打ち解けるのに時間がかかる」「一人で抱え込む」など業務に支障が出にくい短所を選ぶ
面接対策はエージェントの模擬面接で磨くことができる
短所を聞かれたとき、準備なしに答えると確かに不安です。ただ、3ステップの構造で整理すれば、短所の質問は「自分のことを伝えるチャンス」に変わります。まずは自分に近い例文を一つ選び、エピソードを当てはめて練習してみましょう。
よくある質問
Q. 短所は正直に言わないといけませんか
正直に言うことは大切ですが、業務上の致命的な欠点(遅刻が多い、仕事が続かないなど)は面接で伝える必要はありません。「仕事上で改善の余地がある点」として、業務に支障が少なく、改善に取り組んでいるものを選びましょう。
Q. 短所と長所を矛盾なく伝えるにはどうすれば?
短所と長所は表裏一体であることが多いです。「慎重すぎる(短所)→ミスが少なく丁寧(長所)」「一人で抱え込む(短所)→責任感が強い(長所)」のように、短所と長所が同じ性格特性の別側面として語れると、一貫性があり説得力が高まります。
Q. 短所の答えはどれくらいの長さが適切ですか
目安は60〜90秒(話す速度にもよりますが、150〜200字程度)です。短すぎると準備不足に見え、長すぎると要点が伝わりにくくなります。「短所→エピソード1文→改善策1文」の3ステップで構成すると、自然にこの長さに収まります。
Q. 面接対策はどこで練習できますか
転職エージェントのキャリアアドバイザーが模擬面接・回答添削を無料でサポートしてくれます。短所の伝え方だけでなく、志望動機・自己PR・逆質問など面接全体をカバーしてもらえるため、面接に不安がある方は早めに相談することをおすすめします。
「短所をどう答えたらいいか本当に迷う」というお声はよくいただきます。正直に言いすぎると落ちる気がして、かといって取り繕うと嘘くさくなる——そのジレンマはよくわかります。でも、面接官が見ているのは「完璧かどうか」ではなく「自分を理解しているか」です。3ステップで整理するだけで、短所の答えは大きく変わります。不安なうちにエージェントで一度練習してみてください。