この記事を書いた人 - 池田 康希
この記事を書いた人
池田 康希 / Koki Ikeda
国家資格キャリアコンサルタント/転職支援事業責任者
全国約 3万社 の中から
「信頼できるエージェント14社」へ選出
日本最大手通信キャリアでの就業を経てAITAIDに参画。
転職支援サービス『MyStyle転職』の立ち上げを行い、事業推進に加えて自身もキャリアコンサルタントとして累計 1,000名以上 のキャリア支援に従事。
主に「未経験者」や「短期離職経験者」の支援を得意としている。
保有資格
- 国家資格キャリアコンサルタント
- メンタルヘルスマネジメントⅡ種
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この記事でわかること
- ✓2030年に最大79万人不足するIT人材の実態
- ✓未経験から狙いやすいIT職種5選と特徴
- ✓職種決め→スキル習得→成果物→応募までのステップ解説
- ✓IT特化エージェントに相談するベストタイミング
こんな人に読んでほしい
- ✓文系・事務職・フリーターで20代のうちにIT系に転職したい方
- ✓どのIT職種を目指すべきか迷っている方
- ✓スクール宣伝ではなく現実的なロードマップを知りたい方
「IT業界に興味はあるけれど、文系だし、プログラミングも触ったことがない。20代のうちにエンジニアになれると聞いたけれど、どこから始めればいいのかわからない」という状況にある方は少なくありません。
経済産業省の調査では、2030年には最大79万人のIT人材が不足すると予測されています。この需要の高まりを背景に、未経験者を歓迎するIT求人は年々増えており、20代であれば職種と進め方次第で現実的なキャリアチェンジが可能な状況です。
この記事では、転職支援実績を持つ国家資格キャリアコンサルタントが、文系・事務職・フリーターからITエンジニアに転職するための具体的なロードマップを解説します。
IT人材不足の実態|なぜ今が20代の転職チャンスなのか
ITエンジニアへの転職を考える前に、まず市場の状況を把握しておきましょう。
2030年に最大79万人が不足するIT人材
経済産業省が公表した「IT人材需給に関する調査」によると、AI・クラウド・IoTなどの領域を中心に、2030年には最大79万人のIT人材が不足すると推計されています。ITの活用範囲が広がる一方で、専門人材の供給が追いつかない状況が続いており、企業側の採用競争は今後さらに激しくなることが予想されます。
未経験者を歓迎する求人が増えている理由
この需給ギャップを埋めるため、多くの企業が未経験者のポテンシャル採用に力を入れるようになっています。20代であれば技術の吸収力と成長余地が評価されやすく、転職市場でも「未経験可」「ポテンシャル採用」といった形で間口を広げる求人が増えています。一方で、未経験なら誰でも受かるわけではなく、職種と準備のしかたが結果を大きく左右します。
未経験から狙いやすいIT職種5選
ITエンジニアといっても職種は多岐にわたります。未経験からスタートしやすい代表的な5つの職種と、それぞれの特徴を見ていきましょう。
1. Webフロントエンドエンジニア
Webサイトやアプリの画面表示を担当する職種です。HTML・CSS・JavaScriptが中心のスキルセットで、学習リソースが豊富なうえ成果物が画面として目に見えやすい点が特徴です。ポートフォリオを作りやすく、未経験からの入り口として選ばれることが多い職種です。
2. インフラエンジニア(クラウド)
サーバーやネットワーク、クラウド環境の構築・管理を担当します。AWSやGCPなどのクラウドサービスの資格取得と組み合わせることで、未経験でも面接で評価されやすくなる傾向があります。手を動かしてインフラを構築する実践学習が、成果物の代わりとして機能します。
3. ITサポート・ヘルプデスク
社内外のユーザーからのPC・システム関連の問い合わせに対応する職種です。IT業界の中では技術的なハードルが比較的低く、業界の仕組みを学びながらキャリアをスタートさせる入り口として活用されることが多い職種です。
4. テスト・QAエンジニア
ソフトウェアの品質を確認するテスト設計・実行を担当します。コーディングスキルがなくても始められる案件があり、開発の流れを理解しながら段階的にスキルを積み上げられる職種です。精緻な確認作業が得意な方に向いています。
5. 社内SE(システム管理・DX推進)
IT企業ではなく一般企業の情報システム部門に所属し、社内業務の改善や社内システムの管理を担う職種です。「ITに強い事務職」としての経験が活かしやすく、事務職からのキャリアチェンジとして相性がよい職種です。直接的なプログラミングより業務要件の整理や社内調整が求められる場面が多くなります。
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未経験からITエンジニアになるロードマップ
職種の方向が見えてきたら、具体的な手順を踏んでいきましょう。
ステップ① 目指す職種を1つに絞る
「ITエンジニア全般」を目指すと学習範囲が広すぎて途中で止まりがちです。まずは上記5つの中から、自分が興味を持てる職種と未経験可の求人が多い職種の観点で1つに絞りましょう。迷ったときは求人票を10件ほど見て、日常業務のイメージが湧くかどうかで選ぶと判断しやすくなります。
ステップ② 必要なスキルと資格を把握する
職種が決まったら、その職種の求人票を20件程度確認し、必須スキルと歓迎スキルの傾向をつかみましょう。Webフロントエンドであればhtml・CSS・JavaScriptが基本です。インフラであればAWS Certified Cloud Practitionerや基本情報技術者試験が評価されやすい傾向があります。資格は勉強した証明として選考で機能します。
ステップ③ 成果物を作りながらスキルを習得する
書籍・動画教材・無料の学習サービスを活用してスキルを学びながら、実際に動く成果物を作ることが大切です。選考で評価されるのは「スキルがある」という主張ではなく、それを証明する成果物です。まず基礎を一通り学び、次に小さな成果物を作り、徐々に規模を広げていくと無理なく続けられます。
ステップ④ IT特化エージェントに相談する
成果物が1つ完成したタイミングで、IT特化の転職エージェントに相談することをおすすめします。エージェントは「現状のスキルで目指せる求人」「選考で評価される成果物の方向性」「面接での強みの伝え方」を具体的にフィードバックしてくれます。独学と並走させることで、方向のずれを早期に修正できます。
ステップ⑤ 応募・選考を通じてブラッシュアップする
応募を始めると、書類選考・面接を通じてスキルギャップや市場での評価が具体的に見えてきます。不採用の理由をエージェントと一緒に分析し、成果物の内容やアピール方法を改善しながら進めましょう。転職活動はある程度の試行錯誤を前提に進めることが、最終的な内定につながります。
まとめ
未経験からのITエンジニア転職は、準備と進め方次第で20代のうちに実現できます。
経済産業省の調査では2030年に最大79万人のIT人材不足が予測されており、未経験者の参入余地は広い
未経験から狙いやすい職種はWebフロントエンド・インフラ・ITサポート・テスト・社内SEなど
ロードマップの核心は「職種を1つ決める→必要スキルを把握する→成果物を作る→エージェントと並走する」の順序
特定スクールの選択を迫られる前に、IT特化エージェントに現状を相談することで方向性が明確になる
一人で情報収集するだけでは、自分の状況に合った職種・スキル・求人の組み合わせを見つけるのが難しい面があります。IT特化の転職エージェントに相談することを、ロードマップの早い段階で取り入れることをおすすめします。
よくある質問
Q. 文系でもITエンジニアになれますか?
なれます。ITエンジニアの採用では学部よりも「何ができるか」が重視される傾向が強く、文系出身のエンジニアは珍しくありません。ただし、スキルと成果物で実力を示すことが求められるため、準備の丁寧さが結果を左右します。
Q. 何歳まで未経験転職は可能ですか?
20代のうちはポテンシャル採用の間口が広い傾向があります。30代に入ると即戦力性を問われることが増えるため、未経験転職を考えているなら早めに動き出すことをおすすめします。ただし、30代でも職種と実績次第で転職に成功するケースはあります。
Q. プログラミングスクールに通う必要はありますか?
必須ではありません。書籍・無料教材・学習サービスでも基礎スキルは習得できます。スクール選びを優先するよりも、まずIT特化エージェントに相談して自分の状況で目指すべき職種と求められるスキルを把握した上で、学習方法を選ぶ順番をおすすめします。
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未経験からITエンジニアを目指して相談に来られる20代の方は、ほぼ全員「文系で数字も苦手なんですが大丈夫ですか?」とおっしゃいます。でも実際にご一緒に職種を見ていくと、ITの現場で評価されているのは天才的な技術力ではなく、分からないことを自分で調べて手を動かす姿勢や、相手の困りごとを丁寧に聞く力など、これまでの仕事で育ててきた基礎力なんですよ。スクールを選ぶ前にまず職種を1つ絞ること、というのが現場での実感です。