学歴なし・職歴なしでも正社員になれる?採用される会社の特徴と 20代が狙うべき職種4選

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「学歴がないと正社員になれない」「職歴がないから採用されない」と感じている20代は少なくありません。しかし、採用担当者が実際に重視しているのは学歴や職歴の有無ではなく、働く意欲や姿勢、そして自社でどう動いてくれるかです。

厚生労働省「令和7年版労働経済白書」(2025年)によると、25〜34歳の不本意非正規雇用労働者の割合は2024年に12.7%まで低下しており、10年前の26.4%から大幅に改善しています。正規雇用労働者数は10年連続で増加しており、非正規から正規へ転換する流れは着実に広がっています。

この記事では、転職支援実績を持つ国家資格キャリアコンサルタントが、学歴・職歴なしの20代が正社員を目指すうえで知っておくべきことを、採用される会社の特徴と狙うべき職種に絞って解説します。

学歴・職歴なしでも正社員になれるのか

「学歴も職歴もないから、どうせ採用されない」という思い込みが、正社員への第一歩を遠ざけているケースは非常に多くあります。しかし、現在の雇用環境と採用担当者の本音を知れば、その思い込みは根本から変わります。

今の転職市場で20代に追い風が吹いている理由

厚生労働省「令和7年版労働経済白書」(2025年)によると、2024年の転職者数は331万人と3年連続で増加しています。また、非正規雇用から正規雇用へ転換した人数と正規雇用から非正規雇用へ転換した人数の差は7万人のプラスとなり、2年連続で増加しました。つまり、非正規から正規へ転換する流れが着実に広がっています。

さらに、25〜34歳の不本意非正規雇用労働者の割合は2024年に12.7%まで低下しており、10年前(26.4%)と比べて半分以下になっています。学歴・職歴がなくても正社員を目指せる環境は、数字の上でも確実に整ってきています。

採用担当者が本当に重視しているもの

厚生労働省「令和5年若年者雇用実態調査」(2023年)によると、中途採用の選考において事業所が最も重視したのは「職業意識・勤労意欲・チャレンジ精神」(72.7%)で、「コミュニケーション能力」(66.9%)、「マナー・社会常識」(58.1%)が続きます。「学歴・経歴」を重視した事業所は23.1%にとどまっており、意欲・態度・人柄が学歴を大きく上回る評価基準になっています。

「なぜ今正社員を目指すのか」という動機の明確さと、アルバイトや日常の中で主体的に動いてきた経験を具体的に語れれば、学歴・職歴なしでも採用担当者に響く応募者になれます。

採用される会社には共通の特徴がある

学歴・職歴なしで正社員を目指すとき、どの会社に応募するかは合否を大きく左右します。採用の間口が広い会社と、見かけだけで実態が伴っていない会社には、明確な違いがあります。

未経験歓迎・学歴不問を求人に明記している会社

求人票に「未経験歓迎」「学歴不問」と明記している会社は、採用の方針として経歴よりも人物を重視していることを表明しています。こうした会社の多くは教育制度やOJTが整備されており、ゼロからスキルを身につけられる環境があります。特に中小企業やベンチャー企業では、即戦力よりも「長く一緒に働ける人材」を求めているケースが多く、経歴のなさがマイナスになりにくい傾向があります。

人材育成に力を入れている中小・ベンチャー企業

大企業に比べ、中小・ベンチャー企業は採用基準よりも「この人と一緒に働きたいか」という人物面を重視する傾向が強くあります。入社後に一人前に育てることを前提とした採用を行っており、研修制度や先輩社員によるサポート体制が充実している会社では、職歴ゼロからでも着実にキャリアを築くことができます。また、正社員登用制度を設けている会社も選択肢の一つです。アルバイトや契約社員として入社したあとに正社員になるルートは、実績を積んでから判断できるため、採用される可能性が高まりやすい方法といえます。

避けるべき求人のパターン

一方で、「高収入保証」「誰でも稼げる」「すぐに稼げる」といった訴求が前面に出ている求人は注意が必要です。こうした求人は離職率が高く、入社後に条件が実態と異なるケースが報告されています。また、給与形態が完全出来高制のみで固定給がない求人も、収入が安定しにくいため慎重に判断すべきです。応募前に口コミサービスや厚生労働省が公開している企業情報を確認し、離職率・定着率・研修制度の有無を調べることをおすすめします。

20代が狙うべき職種4選

学歴・職歴なしの20代が正社員を目指すうえで、職種選びは非常に重要です。採用の間口が広く、入社後に成長しやすい職種を選ぶことが、最短距離での正社員転職につながります。

営業職(特に法人営業・テレアポ)

営業職は、全職種の中で最も学歴・職歴の影響を受けにくい職種の一つです。採用担当者が求めるのはコミュニケーション力と行動量であり、アルバイトの接客や販売経験でも十分アピールできます。特にBtoB営業(法人向け)やインサイドセールス(電話・メールを中心とした営業)は、未経験からでも採用している企業が多く、成果が数字で見えるため昇給・キャリアアップも目指しやすい環境です。

販売・接客職(小売・サービス)

アルバイト経験を最も活かしやすい職種が販売・接客職です。小売・飲食・アパレルなど幅広い業界で、未経験・学歴不問の正社員求人が多く出ています。正社員登用制度を持つ店舗やチェーンも多く、アルバイトとして実績を積みながら正社員を目指せるルートも存在します。接客経験があれば「お客様への対応力」「クレーム対応の経験」「繁忙期の業務管理」などを具体的な実績としてアピールでき、採用担当者にとって評価しやすい応募者になれます。

物流・倉庫管理

物流・倉庫管理は、学歴・職歴の影響が全職種の中で最も小さい職種の一つです。正確性と体力が求められますが、業務自体はマニュアルが整備されているケースが多く、未経験でも即日業務に対応しやすい環境が整っています。人手不足が続いている業界であることもあり、正社員募集が常時出ている企業が多く、採用のハードルが比較的低い点も20代にとって有利に働きます。フォークリフト免許など資格を取得することでさらに評価が上がり、キャリアの幅も広がります。

ITサポート・ヘルプデスク

近年、IT業界では未経験者の採用を積極的に行う企業が増えています。ITサポートやヘルプデスクは、社内や顧客のシステムトラブル対応・問い合わせ対応を行う仕事で、専門的なプログラミングスキルよりも「丁寧なコミュニケーション力」と「問題解決の姿勢」が重視されます。国家資格であるITパスポートを取得すると書類選考の通過率が上がりやすく、学歴の影響を軽減する効果があります。IT業界はキャリアパスが明確で、ヘルプデスクからシステム管理者・エンジニアへとステップアップできる会社も多いため、長期的なキャリア形成にも向いています。

採用担当者に響くアピールの仕方

職種や会社選びと同じくらい重要なのが、面接でどのように自分を伝えるかです。学歴・職歴なしの応募者が採用担当者に評価されるためには、伝え方に明確な工夫が必要です。アルバイト経験であっても、役割・取り組み・結果の3点を整理することで、採用担当者が聞きたい情報を過不足なく伝えられます。

NG:こんな伝え方は評価されない

「コンビニでアルバイトを3年やっていました。レジや品出しを担当していました。特にこれといった実績はないですが、まじめに働いていたと思います。正社員になりたいのでよろしくお願いします。」

業務の羅列のみで主体性が見えず、動機も漠然としています。「すぐ辞めそう」「自分で考えて動けなさそう」という印象を採用担当者に与えやすいパターンです。

OK:採用担当者に響く伝え方

「コンビニで3年間働くなかで、夜間の時間帯リーダーとして新人スタッフ3名の教育を担当しました。マニュアルにない対応が多いクレームへの対処法をまとめた手順書を自主的に作成し、スタッフ全員で共有したところ、クレーム件数が月平均3件から0件に減りました。この経験から、課題を見つけて自分で動く姿勢が身についたと感じています。御社でも、現場の問題を早期に発見してチームに貢献したいと考えています。」

役割・取り組み・数字の結果を明示しており、主体性と再現性が伝わります。入社後の貢献イメージまで示せているため、採用担当者が「会ってみたい」と感じやすい伝え方です。

支援事例|職歴なし24歳が物流会社の正社員に内定するまで

まとめ|学歴・職歴なしでも転職は動き方で変わる

学歴・職歴がないことは、採用の壁になるとは限りません。厚生労働省のデータが示すように、25〜34歳の不本意非正規雇用の割合は10年で半分以下に低下しており、転職市場は20代にとって確実に動きやすい環境になっています。

採用担当者が最も重視するのは「職業意識・勤労意欲・チャレンジ精神」であり、学歴・経歴を重視する事業所は中途採用の選考でも全体の2割程度にとどまります。応募する会社と職種を正しく選び、自分の経験を具体的に語れるよう整理することが、正社員転職への最短ルートです。

「何から始めればいいかわからない」「自分の経験をどう伝えればいいか不安」という場合は、国家資格キャリアコンサルタントへの無料相談をご活用ください。一緒に棚卸しをしながら、あなたに合った進め方を一から考えます。

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