最終更新:
2026/8/27 08:01

大学まで出たのにと周囲から言われたり、自分でもそう思ってしまったりすることはあると思います。学歴がある分だけ、かえって話しづらいという声もよく耳にします。
しかし、学歴は応募できる求人の範囲を広げる要素にもなります。問題は、それをどこでどう使うかです。
この記事では、転職支援実績を持つ国家資格キャリアコンサルタントが、学歴を活かせる場面と現実的な進め方を解説します。
まず、事実としての部分から確認しておきましょう。
求人のなかには、応募要件として大卒以上を掲げているものがあります。この場合、学歴があることで応募自体が可能になります。一方で、学歴不問とされている求人も多くありますので、学歴がある場合はどちらも応募できるということになります。ただし、学歴があるからといって選考で有利になるとは限りません。応募できる範囲が広いことと、選考を通ることは別と考えておく必要があります。
学歴がある場合にとくに関係してくるのがここです。
厚生労働省は、学校等を卒業してから3年以内の方を新卒採用の対象として扱うことを、事業主に対して努力義務として求めています。つまり、必ず新卒枠で応募できるということではありませんが、新卒枠での応募を受け付けている企業は存在します。卒業後の期間が短い場合は、新卒枠と中途採用の両方を見る価値があります。
新卒枠ではなく、未経験可の中途採用が中心になっていきます。この場合も、学歴は応募要件を満たすという意味で引き続き関わってきます。
就活をしなかったこと自体を問題視する必要はありません。これからどうしたいのかを伝えられることのほうが、実際の選考では重視されます。
NG例(学歴の扱い方)
大卒なので有利なはずと考えて準備を省く
学歴不問の求人を最初から除外する
OK例(学歴の扱い方)
学歴不問と大卒以上の両方を見て範囲を把握する
卒業後の期間を確かめて新卒枠の可否を調べる
この層がもっとも聞かれやすいのがこの点です。
学歴がある分、なぜ正社員として働かなかったのかを尋ねられる場面は増えます。ここで大切なのは、立派な理由を用意することではありません。やりたいことが見つからなかった、別の道を考えていた、体調や家庭の事情があったといった事実を、短く伝えれば十分です。そのうえで、今は正社員として働きたいと考えているというところまでをセットで伝えると、話がつながります。過去の説明だけで終わらせないことが、この質問への対応では重要です。
最後に、この層が陥りやすい点にも触れておきます。
学歴があることで、準備をしなくてもなんとかなると感じてしまうことがあります。ところが、未経験者の選考で見られるのは、これから覚えていけそうかという点です。学歴は応募の入口を広げますが、入口を通ったあとは他の応募者と同じ基準で見られます。志望動機やこれからの働き方を整理しておくという準備は、学歴の有無に関係なく必要だと考えておきましょう。
ここまでの内容を振り返りましょう。
学歴は応募できる求人の範囲を広げる要素になる
卒業から3年以内は新卒枠での応募を受け付けている企業がある
なぜ続けたのかは、事実とこれからをセットで伝える
入口を通ったあとは学歴とは別の基準で見られる
学歴を使える場面を把握したうえで、準備を進めていきましょう。
Q. 大卒でフリーターだと選考で不利になりますか。
学歴は応募要件を満たす意味ではプラスに働きます。選考では、これからどう働きたいのかを伝えられるかが見られます。
Q. 卒業から3年以内なら必ず新卒枠で応募できますか。
いいえ、事業主への努力義務です。受け付けの有無は企業ごとに異なるため、募集要項で確認しましょう。
Q. 就活をしなかった理由を聞かれたらどう答えますか。
事実を短く伝えたあとに、今は正社員として働きたいと考えていることまでをセットで伝えれば十分です。
Q. 自分に合う求人がわかりません。
20代・未経験者向けの転職支援に強いMyStyle転職であれば、卒業後の期間も踏まえたうえで、学歴を活かせる求人を一緒に探せます。一人で抱え込まず、まずは気軽に相談してみましょう。
この記事を書いた人
池田 康希 | Koki Ikeda
国家資格キャリアコンサルタント / 転職支援事業責任者
全国3万社の中から、信頼できるエージェント14社に選出
日本最大手通信キャリアでの就業を経てAITAIDに参画。 転職支援サービス『MyStyle転職』の立ち上げを行い、事業推進に加えて自身もキャリアコンサルタントとして累計 1,000名以上 のキャリア支援に従事。 主に「未経験者」や「短期離職経験者」の支援を得意としている。
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