「いろんな仕事をしたことは、弱みじゃない」── 飲食・不動産・土木を転々とした24歳が、いまの仕事を一番好きになるまで

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飲食・不動産・土木。まったく違う3つの業界を渡り歩き、どれも長くは続かなかったD.Kさん(24)。「もうまともな転職はできない」と思いながら、それでも一度だけ相談してみることにした。そこで言われた一言が履歴書の見え方を変えた。

D.Kさん(24歳・男性)
飲食 → 不動産 → 土木 → 反響営業

3つの業界を転々とした

—— これまでの経歴を教えてください。

飲食・不動産・土木と順番に移ってきました。共通点はまったくないです。業界も働き方も必要なスキルも全部違います。

—— なぜ、そういう移り方になったんですか。

どれもハードで、長続きしなかったからです。いちばん長くて1年、短いところは半年でした。辞めるたびに「次はもう少し楽な業界に」と思って移るんですが、結局その先でもきつくてまた次に移る。だんだん、自分は何がしたいのかも分からなくなっていました。

履歴書を見せるのが、いやだった

—— 転職活動を始めるとき、どう感じていましたか。

履歴書を書くのが本当にいやでした。3行並べたときの見た目が、自分でもひどいと思うんです。飲食・不動産・土木。並びだけ見たら、何がしたい人なのか分からないですよね。

面接に行っても、まずそこを聞かれるわけです。「なぜこんなに変わっているんですか」と。だいたい最初の質問がそれでした。毎回うまく答えられなくて、そのたびに自信がなくなっていきました。もうまともな転職はできないんじゃないか、と思っていました。

—— それでも相談してみようと。

はい。ダメならダメで、言われたほうがまだいいと思って。期待はしていなかったです。

「弱みじゃないですよ」と言われて

—— 印象に残っていることはありますか。

面談で職歴を説明したときに「いろんな仕事を経験したことは、弱みじゃないですよ」と言われたことです。

それまで、その3行は謝るべきものだと思っていました。だから面接でも先に言い訳から入っていたんです。「すみません、いろいろ変わっていまして」から始める。そこを「弱みじゃない」と言われたので、一瞬意味が分かりませんでした。聞き返したと思います。

「3つの業界の現場を知っている24歳って、そんなに多くないですよ」

── 面談で言われたこと

あの一言に救われました。事実としては何も変わっていないんですが、同じ3行がそれまでとは違うものに見えたんです。

「人当たりの良さ」は強みになるのか

—— そこから、強みの整理をされたそうですね。

はい。3つの業界それぞれで、何をやっていたかを細かく話しました。そうすると業界はバラバラでも、共通してやっていたことが出てくるんです。

自分の場合は、どの現場でも人と揉めなかったこと。新しい環境に入って、その日のうちに周りと普通に話せるようになること。土木のときも、初日の休憩で先輩に話しかけられて、そのまま普通に喋っていました。これは自分では強みだと思っていませんでした。性格の問題であって、スキルではないと思っていたので。

—— それが「人当たりの良さ」だと。

そう言われました。しかも「3回も違う環境に入って毎回それができているなら、再現性がありますよ」と。その説明のされ方で、初めて納得できました。

反響営業という仕事を知った

—— 反響営業は、ご自身で知っていましたか。

知りませんでした。営業と聞くと、自分から売りに行くものだと思っていたので。問い合わせをくれたお客様に対応する形の営業があると教えてもらって、それなら自分に向いているかもしれないと思えました。

不動産にいたときも飲食にいたときも、来た人の相手をするのは苦じゃなかったんです。むしろ、その時間だけは早く過ぎていました。その部分だけを取り出した仕事、という説明が分かりやすかったです。

面接で職歴の話をどうしたか

—— 面接対策はどうされましたか。

職歴の説明を、順番から変えました。それまでは「飲食を辞めて、不動産も辞めて」と辞めた話から始めていたんです。そうではなく、3つの現場で共通してやってきたことを先に話してから経緯を説明する形にしました。

それだけで、面接の空気が変わりました。前は始まって3分で「この人は続かない人だ」と思われている感じがあったんですが、それがなくなったんです。相槌の入り方が違うんですよ。

いまが一番、好きです

—— 結果はどうなりましたか。

反響営業の仕事に内定をいただきました。いまも続いていますし、お客様対応が楽しいです。これまでで一番好きな仕事です。

—— 続いている理由は、何だと思いますか。

自分が苦じゃない部分だけで仕事が成り立っているからだと思います。これまでは、得意なことも混ざってはいたけどきつい部分のほうが多い仕事を選んでいました。いまは逆になっているので、続けられているんだと思います。日曜の夜に憂鬱にならないのが、自分でも意外でした。

最後に ── 職歴がバラバラな人へ

—— 同じように悩んでいる方へ、何か伝えるとしたら。

職歴がバラバラでも、それは「いろんな環境を知っている」ということでもあります。少なくとも、自動的にマイナスになるものではなかったです。

ただ、その見せ方は自分では思いつきませんでした。自信をなくしてしまう前に、一度話してみてほしいです。

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