怖かったのは、次もまた同じ職場を選んでしまうこと ── 入社半年で退職代行を使った22歳が、次の会社を決めるまで

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入社して半年で、退職代行を使って会社を辞めた。次こそは安心して働ける場所を探したい。けれど自分の選び方を信じられなくなっていたM.Hさん(22)。次の会社を決めるまでにいちばん時間をかけたのは、求人選びではなかった。

M.Hさん(22歳・女性)
新卒入社(半年で退職代行を利用) → 事務職

入社半年で、退職代行を使った

—— 相談される前は、どんな状況でしたか。

入社して半年で、退職代行を使って辞めました。自分で辞めますと言えるような状態ではなかったんです。朝、駅まで行って、そこから先に進めない日が続いていました。

—— 辞めたあとは、どんな気持ちでしたか。

ほっとした気持ちと、情けない気持ちが半分ずつでした。新卒で入った会社を半年で、しかも自分の口で辞められずに離れたので。同期の連絡もしばらく見られませんでした。周りに同じような人がいなかったのも大きかったと思います。

怖かったのは、次もまた同じかもしれないこと

—— 次の転職に向けて、何が一番不安でしたか。

また同じような職場を選んでしまうことです。これが一番怖かったです。

前の会社も、入る前は「良さそう」と思って決めているんですよね。求人票も見ましたし、面接でも話を聞きました。それでああなったので、自分の「良さそう」という判断がもう信じられなくなっていたんです。

—— それで、相談することにした。

はい。一人で決めるのが不安でした。誰かに見てもらわないと、また同じ選び方をしてしまう気がして。

求人の前に、何が苦しかったのかを話した

—— 最初のほうの面談では、何を話しましたか。

前の会社で何が苦しかったのかを、順番に話しました。カウンセリングという感じでした。急かされることもなく、一つずつ丁寧に聞いてもらえたのを覚えています。最初の面談は2時間くらいありました。

自分でもうまく整理できていなかったので、話しながら「これが嫌だったんだ」と気づくことが何度もありました。漠然と「全部がしんどかった」と思っていたものが、いくつかの具体的な要素に分かれていった感じです。いちばん大きかったのは、聞ける人がいなかったことでした。

「安心して働けるか」を軸に選ぶということ

—— 求人はどのように選ばれたんですか。

「安心して働けるかどうか」を軸に、厳選して出してもらいました。条件や年収よりも先にそこを見る、という決め方です。

具体的には、教育の体制があるか。人の入れ替わりが激しくないか。最初のうち誰に聞けばいいかがはっきりしているか。求人票のどこを見ればそれが分かるのかも、一緒に教えてもらいました。自分だけで読んでいたら、たぶん気づけない部分です。

「今回は条件のいい会社ではなく、安心して働ける会社から探しましょう」

── 求人を見始めるときに

研修がある会社を選んだ理由

—— 最終的に、研修が充実した事務職に決められたそうですね。

はい。決め手は研修があることでした。前の会社は、入ったその日からほぼ一人で進める形だったんです。分からないことがあっても、誰に聞けばいいのか分からない。それが半年間ずっと続きました。

なので、今回は「教えてもらえる期間があること」を条件にしました。収入や立地よりも、そこを優先しています。通勤時間は前より長くなりました。

選考中もずっと連絡が取れた

—— 選考の期間はいかがでしたか。

不安になるたびに連絡していました。「この会社、大丈夫でしょうか」とたぶん何度も同じことを聞いていたと思います。夜に送っても、翌朝には返事が来ていました。そのたびにちゃんと答えてもらえたのが心強かったです。

一人で抱えていたら、途中でまた止まっていたと思います。

いまの朝のこと

—— いまはどうですか。

安心して働けています。分からないことを聞ける相手がいるというだけで、こんなに違うんだなと思いました。最初のうちは、教えてくれる先輩が横に座っていました。

前の会社にいたときは、朝がいちばんつらかったんです。いまは、普通に家を出られています。それが一番の変化です。

最後に ── 退職代行を使ったことを気にしている人へ

—— 同じような状況の方へ、何か伝えるとしたら。

退職代行を使ったことに、引け目を感じる必要はないと思います。そのことで責められることはありませんでしたし、次の選考でも問題になりませんでした。

それより大事なのは、次の環境をどう選ぶかだと思います。そこを一緒に考えてくれる人がいると、安心して進められますよ。

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