正社員になると社会保険はどう変わる?フリーターとの違いを解説

最終更新:

2026/8/27 06:57

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このままフリーターを続けていて、将来の保障は大丈夫だろうかと気になったことはないでしょうか。社会保険という言葉はよく聞くものの、具体的に何がどう変わるのかまでは説明を受けたことがないという方も多いはずです。

実は、雇用形態を変えることは、収入だけでなく将来の保障の土台を変えることでもあります。制度の中身を知っておくと、正社員を目指すかどうかを考えるときの判断材料がひとつ増えるはずです。

この記事では、転職支援実績を持つ国家資格キャリアコンサルタントが、社会保険の基本と、正社員になると変わる点を解説します。

社会保険とは何を指すのか

まずは言葉の中身を整理しておきましょう。ここがわかると、求人票の見え方も変わってきます。

複数の制度をまとめた呼び方

社会保険とは、健康保険や厚生年金保険、雇用保険、労災保険といった制度をまとめた呼び方です。求人票に社会保険完備と書かれている場合、これらに加入できる職場だと考えてよいでしょう。ひとつの保険を指す言葉ではないため、それぞれ何のための制度かを知っておくと理解しやすくなります。

病気やけが、老後、失業に備える仕組み

健康保険は病気やけがのとき、厚生年金保険は老後や障害を負ったとき、雇用保険は失業したときに備える制度です。どれも自分の力ではどうにもならない事態に備えるためのもので、働き方によって入る制度が変わってきます。

会社を通して入るか、自分で入るか

大きな違いは、会社を通して加入するのか、自分で市区町村の窓口などを通して加入するのかという点です。この入口の違いが、後ほど説明する保険料の負担や保障の内容の差につながっていきます。

正社員になると変わる3つのこと

ここでは、雇用形態を変えたときに具体的に何が変わるのかを3つに絞って見ていきます。

1 保険料を会社と半分ずつ負担する

厚生年金保険の保険料は、事業主と被保険者が半分ずつ負担することになっています(日本年金機構「厚生年金保険の保険料」より)。自分で全額を納める形と比べると、同じ保障を得るための自己負担は軽くなります。給与から天引きされる金額を見ると負担が増えたように感じるかもしれませんが、実際にはその裏で会社も同額を負担しているということです。

2 将来受け取る年金に上乗せされる

厚生年金保険に加入していた期間は、国民年金に上乗せされる形で将来の年金に反映されます。つまり、同じ年数だけ働いていても、どの制度に加入していたかで将来受け取れる金額の土台が変わってくるということです。今は実感しにくいかもしれませんが、加入期間は後から短縮できないため、早く始めるほど積み上がりやすい部分だといえます。

3 働けないときの保障が増える

健康保険には、病気やけがで働けない期間の生活を支える傷病手当金という仕組みがあります。また雇用保険に加入していれば、離職したときに給付を受けられる場合があります。体調を崩したり職を失ったりしたときに、収入が完全に途絶えるかどうかは、生活の立て直しやすさに直結する差だといえるでしょう。

NG例(社会保険の考え方)

  • 手取りが減るという理由だけで加入を避けようとする

  • 制度の中身を知らないまま将来だけを漠然と不安に思う

OK例(社会保険の考え方)

  • 会社が半分負担している分も含めて損得を考える

  • 病気や失業など、実際に起きうる場面で比べてみる

フリーターでも社会保険に入れる場合がある

社会保険は正社員だけの制度ではありません。ここは誤解されやすいところです。

適用事業所で働く場合、週の所定労働時間と月の所定労働日数が、同じ職場の通常の労働者の4分の3以上であれば被保険者となります。さらに、一定の要件を満たす事業所では、週の所定労働時間が20時間以上、所定内賃金が月額8万8千円以上、学生でないことなどの条件を満たせば加入の対象になります(日本年金機構「適用事業所と被保険者」より)。この適用範囲は法改正で広がってきている領域のため、最新の要件は必ず確認しましょう。

もしこれまでの職場で条件を満たしていたのに加入の説明がなかったという場合は、その職場の運用に問題があった可能性もあります。

求人票で社会保険を確認する方法

応募前に確認できることもありますので、押さえておきましょう。

求人票では、社会保険完備という記載があるかをまず確認します。ただし、この一言だけではどの制度を指しているかがわからないこともありますので、健康保険・厚生年金・雇用保険・労災保険が個別に書かれているかまで見ておくと安心です。もし記載が曖昧であれば、面接の場で加入時期とあわせて確認しておきましょう。入社後いつから加入になるのかは、生活設計にも関わる大切な情報です。

まとめ

ここまでの内容を振り返りましょう。

  • 社会保険は健康保険・厚生年金保険・雇用保険・労災保険などをまとめた呼び方

  • 厚生年金保険の保険料は事業主と被保険者が半分ずつ負担することになっている

  • 加入期間は将来の年金に上乗せされ、働けないときの保障も手厚くなる

  • フリーターでも所定労働時間などの条件を満たせば加入の対象になる(最新の要件は要確認)

将来の保障は、働き方を選ぶときの大切な判断材料です。制度を知ったうえで考えていきましょう。

よくある質問

Q. 社会保険に入ると手取りは減りますか。

給与から保険料が引かれるため、手取りの額面は下がります。ただし会社が同額を負担しており、将来の年金や働けないときの保障につながる点もあわせて考えましょう。

Q. フリーターのままでも社会保険に入れますか。

所定労働時間などの条件を満たせば加入の対象になります。適用範囲は法改正で広がってきているため、最新の要件を確認してみましょう。

Q. 入社後いつから加入になりますか。

加入の時期は職場によって案内が異なる場合があります。生活設計にも関わるため、内定後や面接の場で確認しておくと安心です。

Q. 保障を整えるために正社員を目指したいです。

20代・未経験者向けの転職支援に強いMyStyle転職であれば、社会保険の加入条件を含めて求人を確認しながら、今の状況に合った進め方を一緒に整理できます。一人で悩まず、まずは気軽に相談してみましょう。

この記事を書いた人

池田 康希 | Koki Ikeda

国家資格キャリアコンサルタント / 転職支援事業責任者

全国3万社の中から、信頼できるエージェント14社に選出

日本最大手通信キャリアでの就業を経てAITAIDに参画。 転職支援サービス『MyStyle転職』の立ち上げを行い、事業推進に加えて自身もキャリアコンサルタントとして累計 1,000名以上 のキャリア支援に従事。 主に「未経験者」や「短期離職経験者」の支援を得意としている。

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