仕事向いてないのか職場が合わないのか | 怒られ続けたときの見分け方

最終更新:

2026/9/17 06:42

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怒られ続けて、仕事が向いてないのか職場が合わないのか分からなくなったら、怒られた内容を書き出し、仕事の中身についていけないのか、教え方や職場の環境に原因があるのかを分けてから、続けるか転職するかを決めるのが基本です。

怒られることが続くと、自信がなくなり、ミスがさらに増えることもあります。そのまま向いていないと決めつけると、自分に合う仕事まで選択肢から外してしまうことがあります。

この記事では、向いていないのか職場が合わないのかの見分け方と、次の行動の決め方を、国家資格キャリアコンサルタントが解説します。

初めての会社を早く辞めた人の理由を国の調査で知る

向いていないのか、職場が合わないのかで迷うのは、自分だけではありません。初めての会社を短い期間で辞めた人が、どのような理由をあげているかを見ておきます。数字は辞めた人の理由で、怒られた経験を直接聞いたものではありませんが、早い時期に辞めた人がどこでつまずいたかを知る手がかりになります。

3か月未満で辞めた人は人間関係の理由が最も多い

厚生労働省の令和5年若年者雇用実態調査で、初めて勤務した会社を辞めた理由(3つまで回答)を勤続期間別に見ると、3か月未満で辞めた人では「人間関係がよくなかった」が52.3%で最も高く、「仕事が自分に合わない」が42.1%でした。3か月~6か月未満では40.1%と29.6%、6か月~1年未満では37.4%と34.6%で、1年未満のどの期間でも「人間関係がよくなかった」が最も高くなっています。

1年以上になると仕事が合わない理由の割合は下がる

同じ表で、1年~2年未満で辞めた人の「仕事が自分に合わない」は20.7%、2年~3年未満では18.8%で、1年未満で辞めた人と比べると低くなっています。入社して間もない時期は、仕事にも人間関係にも慣れていないため、どちらが原因でつらいのかが分かりにくいことがあります。早い時期に怒られ続けているときは、仕事と人間関係のどちらでつまずいているのかを、具体的な場面から確かめていきます。

3つまで回答のため理由は重なっている

3つまで回答する形式のため、人間関係と仕事が合わないことの両方をあげた人もいます。怒られ続けてつらいときも、仕事の中身と職場の人間関係のどちらか一方だけが原因とは限らないため、次の手順で分けて考えます。

怒られ続けると向いていないと感じてしまう理由

怒られることが続くと、実際の適性とは別に、向いていないという気持ちが強くなることがあります。どのような流れで起きるのかを知っておくと、自分の状態を落ち着いて見られます。

自信がなくなりミスが増える悪循環

怒られることが続くと、また怒られるのではないかと緊張し、確認に時間がかかったり、焦って別のミスをしたりすることがあります。ミスが増えるとさらに怒られ、自分はこの仕事に向いていないという気持ちが強くなります。この状態では、本来の力を出せていないこともあるため、ミスの多さだけで適性を判断しないようにします。怒られた直後は落ち込みやすいため、その日のうちに結論を出さないことも大切です。

辞めたらと言われると自分を否定されたと感じる

上司から向いていないのでは、辞めたらどうかと言われると、仕事だけでなく自分自身を否定されたように感じます。ただ、その言葉は上司がその場で感じたことで、本人の適性を丁寧に確かめた結果とは限りません。言われた言葉をそのまま受け止めるのではなく、何ができていないと言われているのかを具体的に聞き直します。

思い込みで選択肢を狭めてしまうこともある

MyStyle転職の支援事例では、長く接客業で働いてきた26歳の方が、事務職はパソコンが得意な人がやるものと思い込み、選択肢から外し続けていました。担当者から、入社後の研修でスキルを補える求人も多く、選考の時点で完璧である必要はないと伝えられ、一緒にExcelの基本操作から練習して、土日祝休みの事務職に転職しています。向いていないという思い込みで仕事を選択肢から外す前に、本当にその仕事の壁になっているのかを確かめます。

向いていないのか職場が合わないのかを見分ける方法

怒られた内容を書き出し、仕事の中身の問題なのか、教え方や職場の環境の問題なのかを分けます。紙に書き出すと、頭の中で考えるより整理しやすくなります。

怒られた内容を1〜2週間書き出す

1〜2週間ほど、怒られたり注意されたりした場面を、日時、相手、内容、そのとき自分がしていたことに分けてメモします。書くときは、言われ方のきつさではなく、何ができていなかったと言われたのかを中心に書きます。同じ内容で何度も注意されているのか、毎回違う内容なのかも見えてきます。

同じミスが続くなら仕事の中身との相性を考える

やり方を教わり、メモを取って練習しても、同じ種類のミスが続く場合は、その作業と自分の得意なことが合っていない可能性があります。たとえば、細かい数字の確認が続く作業で何度もミスをする一方、人と話す場面では注意されないといった差があれば、仕事の中身との相性を考える手がかりになります。

教え方や言い方の問題なら職場との相性を考える

教わっていないことで怒られる、人によって言うことが違う、質問すると怒られるといった場合は、仕事の中身より、教え方や職場の環境に原因があることがあります。怒鳴る、人格を否定するような言い方が続く場合も、本人の適性の問題とは分けて考えます。同じ仕事でも、教え方が違う職場なら覚えられることもあります。

職場が変わってもその仕事を続けたいかを考える

人間関係や教え方に問題がない職場だったとしても、今の仕事を続けたいと思えるかを考えます。続けたいと思えるなら、職場を変えれば続けられる可能性があります。思えないなら、仕事の中身そのものを見直す時期と考えられます。

見分けた結果から続けるか転職するかを決める

見分けた結果によって、次にとる行動が変わります。書き出した内容のうち、仕事の中身に関わるものと、職場に関わるもののどちらが多いかを数えてから考えます。どちらも同じくらいある場合は、より強くつらいと感じるほうから考えます。

仕事の中身が理由なら職種を見直す

仕事の中身が合わないと感じた場合は、これまでの仕事の中で、怒られることが少なかった作業や、苦にならなかった作業を書き出し、その作業が中心になる職種を探します。同じ会社の中で別の仕事に移れる場合は、異動を相談する方法もあります。転職を考える場合は、苦にならなかった作業を、応募先の仕事と結びつけて話せるように整理しておきます。

職場が理由なら同じ職種で職場を変える

教え方や職場の環境が理由なら、同じ職種のまま職場を変える方法があります。次の職場では、入社後の研修の内容や、分からないことを誰に聞けるかを面接で確かめます。支援事例では、入社半年で退職した22歳の方が、入社前に聞いていた話と実際の教育体制に違いがあったことを振り返り、入社後にどう育ててもらえるかを軸に、研修体制が整った会社を選んでいます。配属先の先輩や上司と話せる機会があるかも、あわせて聞いておくと安心です。

心身の不調があるときは判断より休むことを優先

怒られることが続き、眠れない、朝になると体調が悪くなるといった状態が続く場合は、向いているかどうかを考えるより、休むことを優先します。社内の相談窓口や、医療機関に相談する方法もあります。落ち着いてから、書き出した内容をもとに判断します。判断を急がず、まず体と気持ちを整えることが、次の仕事選びにもつながります。

仕事が合わなかったことを面接で伝えるときの例文

面接で退職理由を聞かれたときは、怒られたことや前の職場への不満を中心に話すのではなく、経験を通して分かった自分に合う仕事と、次の職場でしたいことを伝えます。

仕事の中身が合わなかったときの例文

「前職では経理事務として、伝票の入力や数字の確認を担当していました。細かい数字を扱う作業で確認に時間がかかる一方、取引先からの問い合わせに対応する場面では、相手の困りごとを聞いて早く解決できることにやりがいを感じていました。この経験から、人とやり取りしながら進める仕事で力を発揮したいと考え、御社の営業事務を志望しました。」

苦手だった作業をミスが多かったと強調するのではなく、確認に時間がかかったと事実を短く伝え、やりがいを感じた場面を次の仕事を選んだ理由につなげています。苦手なことだけでなく、得意なことが分かったという流れにすると、前向きな転職理由として伝わります。

教え方や環境が合わなかったときの例文

「前職では入社後すぐに現場に配属され、先輩の作業を見ながら仕事を覚える環境でした。分からないことはメモにまとめて質問するようにしていましたが、手順を一通り学ぶ機会がなく、基礎を身につけるのに時間がかかりました。研修で基礎から学べる御社の環境で、同じ職種の経験を積み、早く一人前になりたいと考えています。」

教え方への不満をそのまま話すのではなく、自分で工夫したことを伝えたうえで、次の職場で学びたいことにつなげています。前の職場の人を悪く言わない伝え方にすると、同じ理由でまた辞めるのではないかという心配を持たれにくくなります。

まとめ

  • 初めての会社を1年未満で辞めた人では、人間関係の理由が最も多い

  • 怒られた内容を書き出し、仕事の中身の問題か、教え方や環境の問題かを分ける

  • 仕事の中身が理由なら職種を見直し、職場が理由なら同じ職種で職場を変える

  • 心身の不調が続くときは、判断より休むことを優先する

まずは、1〜2週間、怒られたり注意されたりした内容を、日時と相手とあわせて書き出してみてください。

よくある質問

Q. 怒られてばかりなのは、自分の努力が足りないからですか。

努力が足りないとは限りません。教わっていない内容で怒られていたり、緊張でミスが増えていたりすることもあります。怒られた内容を書き出し、自分で改善できることと、教え方や仕組みの問題を分けると、努力の方向も見えてきます。

Q. 入社して数か月で向いていないと判断するのは早いですか。

期間だけで早いかどうかは決まりません。数か月でも、怒られた内容を書き出して仕事の中身との相性を確かめていれば、判断の材料になります。反対に、慣れていない時期のつらさだけで決めると、職場を変えれば続けられた仕事まで手放すことがあります。

Q. 上司に怒られないようにするには、どうすればいいですか。

同じ内容で怒られないよう、指示を受けたときにメモを取り、最後に内容を復唱して確認します。作業の途中で分からなくなったら、ミスが起きる前に質問します。報告の時期を自分から決めて伝えると、上司も進み具合を把握しやすくなります。

Q. 怒られたことを家族や友人に相談すると、甘えだと言われます。

身近な人は職場の状況を詳しく知らないため、甘えという言葉が出ることもあります。相談するときは、何を何回怒られたのか、書き出した内容を見せながら話すと、状況が伝わりやすくなります。職場の外の相談先を使う方法もあります。

Q. 異動を希望しても、逃げだと思われませんか。

異動の希望を出すときは、今の仕事で苦手なことだけでなく、別の部署で生かせる自分の得意なことをあわせて伝えると、前向きな希望として受け取られやすくなります。会社によって異動の制度や時期が違うため、就業規則や人事の窓口で確かめます。