単発や日雇いバイトしかしていないときの職歴のまとめ方は?書き方の例を解説

最終更新:

2026/9/15 05:25

自分に合う仕事が見つかる!適職診断はこちら▼


単発や日雇いのアルバイトしかしていない場合、職歴は1件ずつ書かず、期間と仕事の種類でまとめるのが基本です。そのうえで、働いた日数や仕事の内容を職務経歴書で示します。

この記事では、履歴書の職歴欄のまとめ方、職務経歴書での見せ方、面接での話し方を、国家資格キャリアコンサルタントが解説します。

企業が職歴で見ていること

厚生労働省の平成30年若年者雇用実態調査では、フリーターを正社員として採用した事業所が重視した点は、「職業意識・勤労意欲・チャレンジ精神」が68.7%で最も多く、「業務に役立つ職業経験・訓練経験」は17.5%でした。

勤め先の数や期間の長さより、働く姿勢が見られているということです。単発の職歴でも、どれだけ働いてきたかを数字で示せれば、勤労意欲の材料になります。

NG例(単発バイトの職歴を書くとき)

  • 働いた会社を1件ずつ全部並べる

  • 「書ける職歴がない」と職歴欄を空欄にする

OK例(単発バイトの職歴を書くとき)

  • 期間と仕事の種類でまとめて書く

  • 働いた日数や件数を数字で添える

履歴書の職歴欄は期間でまとめる

履歴書の職歴欄は行数が限られています。全部を並べる必要はありません。

雇われていた形で書き分ける

派遣会社に登録して、そこから各地の現場に行っていたなら、派遣会社の名前でまとめて書きます。求人アプリなどで、毎回違う会社に雇われていたなら、「単発アルバイト(複数の事業所)」のように期間でまとめます。

同じ会社で何度も働いていたなら、その会社は別に1行として書くと、続けて呼ばれていたことが伝わります。

実際に働いていた期間を書く

期間は、実際に働いていた最初と最後の月で書きます。途中に3か月以上まったく働いていない月があるなら、そこで行を分け、面接で聞かれたら説明できるようにしておきます。

勤務の記録は、アプリの勤務履歴や給与の明細で確かめられます。月ごとに働いた日数を数えておくと、次の職務経歴書でそのまま使えます。

職務経歴書で中身を見せる

履歴書でまとめた分、職務経歴書では中身を具体的に書きます。

仕事の種類ごとに日数を数える

倉庫内の作業、イベントの設営、飲食店のホールなど、仕事の種類ごとに分けて、それぞれ何日くらい働いたかを書きます。「倉庫内のピッキングと検品(約120日)」のように数字があると、経験の厚みが伝わります。

いちばん多くやった仕事を先に書くと、読む側が強みをつかみやすくなります。応募先の仕事に近いものがあれば、それを最初に置きます。

初めての現場に慣れる力を書く

単発の仕事では、初めての場所で、初めて会う人と、その日のうちに仕事を覚えることを繰り返してきたはずです。指示を聞いてすぐ動く力、分からないことをその場で確かめる力は、正社員の仕事でも生きます。

同じ現場から繰り返し声がかかった、リーダー役を頼まれたといった事実があれば、必ず書き添えましょう。

面接で「なぜ単発だったのか」への答え方

単発の職歴が続いていると、この質問はほぼ確実に来ます。

理由は一言で正直に

時間の都合がつけやすかった、いろいろな仕事を試したかった、すぐに収入が必要だったなど、理由は正直に一言で話します。理由そのものが良いか悪いかより、話がそこで止まらないことが大切です。

正社員で続けたい理由につなげる

面接官が気にしているのは、「正社員になっても、またすぐに辞めるのではないか」という点です。単発で働く中で、同じ場所で腰を据えて働きたいと感じたきっかけを話せると、その不安に答えられます。

例えば、毎回仕事を覚え直すより、一つの仕事を深く身につけたくなった、といった形です。単発で得た経験を否定せずに、次の働き方へつなげます。

書くとき、話すときの例文

ここからは、実際に記入・発言できる形で見ていきます。

職務経歴書の記入例

「2023年4月〜2025年3月 単発アルバイト(複数の事業所)。倉庫内のピッキングと検品(約120日)、イベント会場の設営と誘導(約40日)、飲食店のホール(約30日)を担当。同じ物流センターから繰り返し依頼を受け、後半は新しく来た人への作業説明も任されました。」

期間、仕事の種類、日数を並べ、最後に任された役割を添えています。単発でも続けて働いてきたことが数字で伝わります。

面接で理由を話す例文

「最初は、時間の都合をつけやすいので単発の仕事を選んでいました。ただ、同じ物流センターに何度も行くうちに、作業の流れを覚えて任されることが増え、一つの職場で長く働きたいと考えるようになりました。御社では、物流の仕事を基礎から身につけたいと考えています。」

単発を選んだ理由、考えが変わったきっかけ、応募先での希望の順に話しています。長く働きたい理由が、実際の経験から出ているのがポイントです。

まとめ

  • 履歴書の職歴欄は、雇われていた形と期間でまとめて書く

  • 3か月以上働いていない月があれば行を分け、説明できるようにする

  • 職務経歴書では、仕事の種類ごとに働いた日数を書く

  • 面接では、単発だった理由を一言で話し、長く働きたい理由につなげる

まずは、アプリの勤務履歴や給与の明細を見て、仕事の種類ごとの日数を数えてみてください。

よくある質問

Q. 介護の期間は履歴書に書いたほうがいいですか。

職歴欄はアルバイトの経歴を書き、介護のことは面接で聞かれたときに話す形で構いません。本人希望欄に「家族の介護のため通院付き添いあり(月2回程度)」のように、働き方への影響だけを書く方法もあります。

Q. 看病の期間が数か月だけでも、同じように話していいですか。

話して構いません。期間の長さに関わらず、事情、今の状況、これからの働き方の三つを短く伝えるのが基本です。

Q. 介護が続いていることを伝えると、不利になりませんか。

体制と頻度を具体的に伝えれば、面接官は働く姿を判断できます。入社後に分かるより、選考の段階で伝えたほうが、無理のない働き方を相談しやすくなります。

Q. 家族の病名を聞かれたら答える必要がありますか。

仕事への影響を伝えていれば、病名まで話す必要はありません。答えにくい場合は、詳しくは控えたいと丁寧に伝えて構いません。

Q. 入社してすぐ介護休業は取れますか。

介護休業は、労使協定で雇われた期間が1年に満たない労働者を対象外にできると定められています。会社によって違うため、就業規則で確かめてください。