最終更新:
2026/8/27 06:52

アルバイトでは時給が上がらないまま何年も過ぎてしまったという方は、次の職場ではちゃんと収入が増えていくのだろうかと気になっているのではないでしょうか。ボーナスをもらった経験がないと、そもそもどういう仕組みで決まるのか想像がつかないと思います。
実は賞与や昇給は、法律で一律に義務づけられているものではなく、会社ごとの制度で決まります。だからこそ、入社前に求人票で確かめておくことに意味があります。
この記事では、転職支援実績を持つ国家資格キャリアコンサルタントが、賞与と昇給の仕組みと、求人票での見分け方を解説します。
最初に押さえておきたいのは、どの会社にも必ずあるものではないという点です。
賞与は、毎月の給与とは別に支給されるもので、会社が制度として定めている場合に支給されます。昇給も同様で、制度の有無や見直しのタイミングは会社によって異なります。つまり、同じ月給の求人でも、数年後の収入に大きな差が出ることがあるということです。目先の月給だけで求人を比べると、この差を見逃してしまいがちです。
NG例(求人の比べ方)
月給の額だけを並べて応募先を決める
賞与ありと書いてあることだけで安心する
OK例(求人の比べ方)
賞与の実績と昇給の記載をあわせて見る
数年後の収入を想像して比較する
賞与欄は短い記載ですが、読み方を知っていると情報量は多い部分です。
賞与の欄に年何か月分と書かれている場合、支給回数ではなく合計で何か月分なのかを見ましょう。年2回と書いてあっても、合計の月数が少なければ金額は大きくなりません。回数と月数は別の情報だと覚えておくと安心です。
賞与の記載には、前年度実績と書かれている場合と、制度としての予定が書かれている場合があります。実績として書かれているほうが、実際に支給された実態を反映していると考えられます。ただし実績は過去のものであり、業績によって変わりうる点は知っておきましょう。
業績によるとだけ書かれている場合、支給されない年もありうるということです。これ自体が悪いわけではありませんが、収入の見通しを立てるうえでは、直近数年の実績を面接で尋ねておくと安心です。
意外と見落とされがちですが、ここが収入の差を生む大きなポイントです。
賞与の金額は、基本給を基準に何か月分という形で決まる仕組みをとる会社が多くあります。つまり、同じ月給の求人でも、手当の割合が高く基本給が低い場合は、賞与の額も小さくなりやすいということです。さらに昇給が基本給に反映される制度であれば、基本給が上がるごとに賞与も上がっていくことになります。逆に基本給が動かなければ、何年勤めても収入の土台は変わらないはずです。求人を見るときは、月給の総額だけでなく、内訳のうち基本給がいくらなのかを見ておきましょう。
昇給は将来の収入を左右する項目ですので、あわせて見ておきましょう。
求人票に昇給年1回などと書かれている場合、少なくとも見直しの機会が制度としてあると考えられます。ただし、昇給の機会があることと、実際に上がっていることは別です。もし可能であれば、先輩社員が入社何年目でどの程度の位置にいるのかといった形で、モデルケースを尋ねてみると具体的なイメージがつかめます。
お金の話は聞きにくいと感じる方もいらっしゃいますが、聞き方を工夫すれば問題ありません。
避けたいのは、いくらもらえますかという金額だけを尋ねる聞き方です。そうではなく、長く働いて貢献していきたいという意向を示しながら、どのような評価で昇給につながるのかを尋ねる形にすると、前向きな質問として受け取られやすくなります。この聞き方であれば、収入の見通しとあわせて、何が評価される職場なのかまで見えてくるはずです。
ここまでの内容を振り返りましょう。
賞与や昇給は一律に義務づけられたものではなく、会社ごとの制度で決まる
賞与欄は支給回数ではなく合計の月数と、実績か予定かを見る
賞与は基本給を基準に決まることが多く、内訳の基本給が重要になる
昇給は制度の有無だけでなく、モデルケースを尋ねて実態を確かめる
収入の土台は入る時点で大きく決まります。落ち着いて見比べていきましょう。
Q. 賞与なしの求人は避けたほうがいいですか。
賞与がない代わりに月給が高く設定されている場合もあります。年間でどちらが多いかという視点で比べてみましょう。
Q. 入社1年目からボーナスは出ますか。
支給の条件や算定期間は会社によって異なります。入社時期によって初回の額が変わることもあるため、面接や内定後に確認しましょう。
Q. 面接でボーナスのことを聞くと印象が悪いですか。
金額だけを尋ねるのではなく、何が評価されて昇給につながるのかを聞く形にすれば、意欲の表れとして伝わります。
Q. 収入が上がる会社かどうか見極められません。
20代・未経験者向けの転職支援に強いMyStyle転職であれば、賞与の実績や昇給の運用といった、求人票だけでは見えない部分も含めて確認しながら探せます。一人で悩まず、まずは気軽に相談してみましょう。
この記事を書いた人
池田 康希 | Koki Ikeda
国家資格キャリアコンサルタント / 転職支援事業責任者
全国3万社の中から、信頼できるエージェント14社に選出
日本最大手通信キャリアでの就業を経てAITAIDに参画。 転職支援サービス『MyStyle転職』の立ち上げを行い、事業推進に加えて自身もキャリアコンサルタントとして累計 1,000名以上 のキャリア支援に従事。 主に「未経験者」や「短期離職経験者」の支援を得意としている。
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