最終更新:
正社員を目指すと決めたものの、せっかく入るならホワイト企業がいい、けれど未経験の自分に選べるのだろうかと感じている方は多いのではないでしょうか。前の職場やアルバイト先で働き方に苦しんだ経験があるほど、同じ失敗を繰り返したくないという気持ちは強くなるはずです。
実は、ホワイト企業かどうかを見抜く手がかりの多くは、応募前の求人票の段階で拾えます。ランキングや口コミに頼らなくても、見る場所さえ決まっていれば、自分の目である程度の判断ができるようになります。
この記事では、転職支援実績を持つ国家資格キャリアコンサルタントが、ホワイト企業の考え方と、求人票で見抜くための具体的なポイントを解説します。
結論からお伝えすると、ホワイト企業に共通の定義はありません。まずはここを押さえておくと、求人の見方が変わってきます。
休みの多さを最優先する方もいれば、残業が少ないことや、人間関係の穏やかさを重視する方もいらっしゃいます。世間でホワイトと呼ばれる会社に入っても、自分が大切にしたい条件が満たされていなければ、結局は働きにくさを感じてしまうはずです。
そのため、求人を見る前に自分にとってのホワイトの中身を決めておきましょう。休日数なのか、残業の少なさなのか、人と関わる量なのかを言葉にしておくと、求人票のどこを見ればいいかがはっきりします。逆にここが曖昧なままだと、条件のよさそうな求人に流されてしまいがちです。
ランキングや口コミは参考にはなりますが、大企業に偏っていたり、書いた方の立場に左右されたりすることもあります。あくまで補助的な材料として使い、判断の軸は求人票と自分の目に置いておくと安心です。
ここでは、応募前に確認できる具体的なポイントを5つ紹介します。どれも特別な知識は必要なく、見る場所を知っていれば拾えるものばかりです。
まず見たいのが年間休日の数と、その内訳です。土日祝なのか、年末年始や夏季休暇を含むのかまで書かれている求人は、労働条件を丁寧に開示する姿勢があるとみてよいでしょう。完全週休2日制と週休2日制は意味が異なるため、どちらの表記かも必ず見分けましょう。
給与欄では、基本給と固定残業代が分けて書かれているかを確認しましょう。固定残業代を採用する場合、基本給の額、時間数と金額の計算方法、超過分を追加で支払う旨の3つを明示することが定められています。この3つが揃っていれば、制度を適切に運用しようとしている目安になります。
同じ会社の同じ職種の求人が、長期間にわたって出続けている場合は、人が定着していない可能性も考えられます。もちろん事業拡大による継続募集ということもありますので、断定はせず、気になったら面接で増員の理由を尋ねてみましょう。
よい面だけが並んでいる求人よりも、繁忙期の状況や仕事の厳しさにも触れている求人のほうが、入社後のギャップは小さくなりやすいといえます。書きにくいことをあえて書いている会社は、入社後も情報を隠さない傾向があると考えられます。
未経験から入る場合、育てる仕組みがあるかどうかは働きやすさに直結します。未経験歓迎とだけ書かれているのか、入社後の流れや研修期間まで具体的に書かれているのかで、受け入れ体制の差が見えてきます。
NG例(求人票の見方)
アットホームや風通しがよいといった雰囲気の言葉だけで判断する
給与の総額が高いことだけを理由に応募を決める
OK例(求人票の見方)
休日と給与の内訳が具体的に書かれているかを確認する
気になった点は面接で必ず質問すると決めておく
未経験だから選べる立場ではないと感じている方もいらっしゃいますが、その必要はありません。
人手を必要としている会社ほど、未経験者を受け入れて育てる前提で採用しています。そのなかには、労働条件を整えて長く働いてもらうことを重視している会社も含まれます。とはいえ、応募先を絞りすぎると選考の機会そのものが減ってしまいますので、譲れない条件を2つか3つに決め、それ以外は幅を持たせるという進め方が現実的です。条件のすべてを満たす会社を探すのではなく、外せない条件を満たす会社を確実に選ぶという考え方に切り替えると、選択肢はぐっと広がるはずです。
求人票で拾いきれない部分は、選考の場で確かめておきましょう。
聞きにくいと感じるかもしれませんが、働き方に関する質問は、長く働く意欲の表れとして受け取られることも多くあります。一日の仕事の流れや、繁忙期の忙しさ、未経験で入った方がどのように仕事を覚えていったのかを尋ねると、自然に実態が見えてきます。もし質問に対して具体的な答えが返ってこない場合は、その反応自体がひとつの判断材料になると考えておきましょう。
ここまでの内容を振り返りましょう。
ホワイト企業に共通の定義はなく、自分にとっての条件を先に決めておくことが出発点になる
求人票では年間休日と内訳、給与欄の固定残業代、継続募集、大変な面の記載、教育体制の5つを見る
未経験でも条件を整えている会社はあり、譲れない条件を絞れば選択肢は広がる
求人票で拾えない部分は、面接で一日の流れや繁忙期を尋ねて確かめる
見る場所を決めておけば、求人選びは落ち着いて進められます。焦らず確認していきましょう。
Q. 未経験からでもホワイト企業に入れますか。
未経験者を受け入れて育てる前提で採用している会社のなかにも、労働条件を整えている会社はあります。譲れない条件を絞り込んだうえで探しましょう。
Q. 口コミサイトはどこまで信じていいですか。
参考にはなりますが、書いた方の立場や在籍時期に左右されるため、鵜呑みにはしないほうが安心です。求人票の記載と照らし合わせて使いましょう。
Q. 面接で労働条件を聞くと印象が悪くなりませんか。
長く働く意欲の表れとして受け取られることも多くあります。条件だけを尋ねるのではなく、仕事内容への関心とあわせて聞くと自然に伝わります。
Q. 自分に合う会社かどうかを判断する自信がありません。
20代・未経験者向けの転職支援に強いMyStyle転職であれば、求人票だけでは読み取れない職場の雰囲気や定着状況も含めて、一緒に確認しながら進められます。一人で悩まず、まずは気軽に相談してみましょう。
業績悪化が転職理由のときの伝え方|面接で不利にならない例文
業績悪化で転職する方へ。会社の状況は事実として短く伝え、その中で自分が取り組んだことと、次の職場で実現したいことを中心に話すのが基本です。例文も紹介します。
職歴に一貫性がないときの面接対策は?経験をつなげる話し方と例文を解説
職歴に一貫性がないと悩む方へ。職種や業界が違っても、それぞれの仕事で身につけたことと、応募先を選んだ理由を共通の軸でつなげて話すのが基本です。例文も紹介します。
持病は面接で言うべき?伝え方の例文と体調に合う会社の選び方
持病を面接で伝えるか迷う方へ。働くうえで配慮が必要な点があるなら、今の状態とできることを合わせて伝え、通院や勤務の条件が合う会社を選ぶのが基本です。
契約満了の転職理由はどう伝える? 正社員を目指す面接の例文を解説
契約満了で転職する方へ。契約満了は事実として短く伝え、契約社員として身につけた経験と、正社員として長く働きたい理由を中心に話すのが基本です。例文も紹介します。