最終更新:
2026/8/27 06:52

履歴書を書こうとして、短期で辞めた仕事を書かなければいけないのだろうかと手が止まった方は多いのではないでしょうか。回数が多いと不利になると聞くと、つい伸ばしたくなるのも自然な気持ちだと思います。
実は、ごまかすことで得られるものよりも、後から食い違いが生じたときの失うもののほうが大きくなりがちです。回数の多さは伝え方で受け取られ方が変わるため、隠すよりも伝え方を整えるほうが現実的です。
この記事では、転職支援実績を持つ国家資格キャリアコンサルタントが、ごまかしたときのリスクと、回数が多い場合の伝え方を解説します。
結論からお伝えすると、回数を伸ばして伝えることはおすすめできません。
理由は、得られるものと失うものが釣り合っていないからです。回数を伸ばして選考を通過したとしても、後から食い違いが明らかになった場合、就業規則の定めによっては懲戒の対象とされる可能性があります。せっかく入った職場で、常に不安を抱えながら働くことにもなりかねません。逆に、正直に伝えて採用されたのであれば、その不安は最初からありません。
なぜ後から明らかになることがあるのかを知っておきましょう。
入社の手続きでは、雇用保険や年金、税金に関わる書類を提出する場面があり、そのなかには前の勤務先に関わる情報が含まれることがあります。そのため、意図していなくても、伝えた内容と書類の間で食い違いが生じてしまうことがあります。もちろんすべての職歴が書類からわかるわけではありませんが、わからないことを前提に進めること自体が、長く働くうえでの不安材料になってしまいます。
NG例(職歴の伝え方)
短期で辞めた仕事を書かずに回数を少なく見せる
在職期間を実際より長く書いてつなげる
OK例(職歴の伝え方)
事実はそのまま書き、理由の伝え方を整える
回数を説明するのではなく、次の見通しを語る
では、正直に書いたうえでどう伝えればよいのかを見ていきましょう。
一件ずつ退職理由を説明すると、言い訳が並んでいるように受け取られやすくなります。そうではなく、これまでの選択に共通していた理由をひとつにまとめて伝えると、話が通りやすくなります。
採用担当者が知りたいのは過去ではなく、今度は続くのかという点です。これまでと何を変えたのか、どんな基準で今回の応募を決めたのかを伝えられると、回数の印象は変わってきます。
仕事は短くても、同じアルバイトを長く続けていたという方もいらっしゃいます。続けられた経験があるのであれば、それをあわせて伝えることで、続かない人という見方を和らげられることがあります。
もっとも迷いやすいところだと思いますので、考え方を整理しておきます。
基本は、実際に働いた職歴はそのまま書くという考え方で進めましょう。短期で辞めたこと自体を隠すと、後から説明が難しくなります。ただし、書き方を工夫する余地はあります。例えば職務経歴書では、短かった職歴を簡潔にまとめ、長く続けた経験や今回の仕事につながる経験を厚く書くといった形です。事実を変えるのではなく、伝える重きを調整するという考え方です。
最後に、前提となる部分にも触れておきます。
転職回数が多いことを気にする企業は確かにありますが、すべての企業が同じ基準で見ているわけではありません。人手を必要としている会社や、未経験者を育てる前提で採用している会社のなかには、回数よりもこれから続けられるかを見ているところもあります。ごまかしてまで応募しなければならないと思い込まず、正直に伝えても受け入れてくれる先を探すという進め方のほうが、結果的に長く働けることにつながります。
ここまでの内容を振り返りましょう。
回数を伸ばして伝えることは、得られるものと失うものが釣り合わない
入社手続きの書類で食い違いが生じる場面がありうる
伝え方は、共通する理由をまとめ、今回は何が違うのかを示す
短期の職歴も事実は書き、伝える重きで調整する
隠すことではなく、伝え方を整えることで道は開けます。落ち着いて準備していきましょう。
Q. 数か月で辞めた仕事も書く必要がありますか。
実際に働いた職歴はそのまま書くのが基本です。ただし職務経歴書では簡潔にまとめ、今回につながる経験を厚く書くという工夫はできます。
Q. アルバイト経験も転職回数に含まれますか。
正社員としての職歴とは別として見られることが多くあります。長く続けたアルバイトがあれば、むしろ強みとして伝えてみましょう。
Q. 面接で回数について聞かれたらどう答えますか。
一件ずつ言い訳するのではなく、共通する理由をまとめ、今回は何を変えたのかを伝えると伝わりやすくなります。
Q. 伝え方を一人で整理できません。
20代・未経験者向けの転職支援に強いMyStyle転職であれば、転職回数が多い場合の伝え方も含めて、一緒に整理しながら準備できます。一人で悩まず、まずは気軽に相談してみましょう。
この記事を書いた人
池田 康希 | Koki Ikeda
国家資格キャリアコンサルタント / 転職支援事業責任者
全国3万社の中から、信頼できるエージェント14社に選出
日本最大手通信キャリアでの就業を経てAITAIDに参画。 転職支援サービス『MyStyle転職』の立ち上げを行い、事業推進に加えて自身もキャリアコンサルタントとして累計 1,000名以上 のキャリア支援に従事。 主に「未経験者」や「短期離職経験者」の支援を得意としている。
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